願う、再開の波。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

毎年1月に行われていた全国都道府県対抗の駅伝。男子は天皇盃、女子は皇后盃として開催されています。
この大会の最大の特徴は世代別のトップ選手が繋いでいくというところにあります。中学生区間、高校生区間の他、大学・一般区間では実業団選手を含めたレベルの高い争いが行われます。一方で「市民ランナー」と呼ばれる企業所属のランナー以外の選手が選ばれることもあり、文字通りあらゆる垣根を超えたレースが期待できます。
またふるさと選手という制度もあり、力のある選手が前年と違うチームで出場することもあり、その変動も含めて非常に面白くなります(参考記事:見て学ぶ)。

 

また特に若い世代の選手は、間近にオリンピアンや日本トップクラスの選手を見て直接でしか感じられない凄さに触れることで、さらなる成長のきっかけになることも考えられます。

 

 

そんな貴重な場が、コロナの影響で失われそうです。

日本陸連は中止の方向で協議を進めていくということがわかりました。

 

確かに駅伝やマラソンのように一般道をコースとするのであれば、そこを行き来する人を制限・管理することは不可能といえます。ボランティアや運営スタッフの人数も確保する必要が出てきます。
しかも選手自身もあらゆる場所から、まったく違う環境の人が集うので「接触」という感染リスクを避けることは出来ません。

 

これが競技場の中で実施されるものであれば、選手・運営スタッフへの徹底した管理と観客制限でリスクを多少軽減することは出来るでしょうけれど、今までの形を維持するのであればガイドラインの条件をすべてクリアすることは出来ません。

 

そういう意味では必然というところでしょうか…

 

残念ですが仕方ない。選手のその思いは我々の想像できるところではありません。

 

今まで通りの形にこだわらず、新たな形を考え出すことも必要かもしれません。とにもかくにも一刻も早く開催、再開の波が起きることを願うのみです。