変わりゆく中で。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

ランニング学会が「新しい生活様式におけるランニング」についての提言をまとめました。その中では集団で行う際の注意点などが触れられていました。

 

私もそうですが経験のある方は、集団で取り組むことの楽しさやそこから得られる効果が大きいことはわかっているでしょう。
ただ前提として、ランニングは一人で出来ることができるという点を忘れてはいないでしょうか?

 

一人のメリット

そもそも未経験者がランニングを始めるきっかけは、運動不足解消とか健康増進のためとかであることが多いです。
「体一つで出来るから」という理由でランニングを選んだ方は少なくありません。誰かと集まる楽しさを優先するあまりに、自分と向き合うことを疎かにしていませんか?

 

自分の身体の状態、そしてペースやリズムの感覚を把握するためには一人で走ることが必要になります。身体にとって無理のない強度を身につけるためだけでなく、走力アップを目指す方にも重要です。
これを覚えておいてください。

 

それを理解した上で集団走を利用することは、効果を大きくするのに有効です。逆にその点を忘れ、集団走ばかりを求める人は単なる自己満足でしかないと言っても過言ではないでしょう。
こういう時期だからこそ、まずは自分としっかり向き合うことを意識しましょう。

 

提言に沿った集団走

冒頭で触れた提言ですが、この内容が絶対的な正解ということはないでしょう。鵜呑みにして、今後これにとらわれすぎるて新たな提言に批判的になるというのは避けたいところ。ただリスクをいたずらに増やさないためには、現時点では効果的な方法ではあるはず(今後変わるかもしれませんが)。

 

その中で押さえておきたいポイントをいくつかピックアップします(詳細は冒頭のリンクからご自身でご確認ください)。

 

<参加前>
・体調管理を徹底し、参加時には少しでも体調に違和感を抱いた場合には参加しない(熱の数字などにこだわらない。36℃でも不調の場合はある)。
・イベント前後の行動履歴などの管理・提出を出来るようにしておく。
・濃厚接触者(疑いがある者も含む)や海外渡航者との接点がある場合は控える。

<参加時>
・走る前後(移動を含む)にはマスクを着用し飛沫を避け、手指の洗浄・消毒を実施する。運営側が対応できる環境・準備をする。
・走る際には、お互いの距離をとれるようにし、会話はしない。
・並走などは極力避け、最小限にとどめる。ハイタッチなど当然なし。マスクは外しても良い。
・強度が上がる内容の場合は、距離を通常時より広くとる。
・給水は各自用意・管理をする。

 

など。
これが全てではありませんが、すぐにでもできそうで重要度の高いと感じたことだけ抜粋しました。そんなに難しいことじゃないですよね。他にも考えたらたくさんあるはず。
そこにはあなたの想像力を生かしてください。

 

 

ランニングに限らず(こういう状況じゃなくても)やりたいことをやるのであれば、出来る準備をすることは運営側・参加者双方への責任だと思います。
やるからには準備する。準備できないならやらない。

 

「イベントはやるけど、面倒だから対応しない」とか「自分には関係ない」のような行動をすることは、今のあなた自身、そして周りの人にとってもプラスにはなりません。
この先運動を自由にしたい人、そういう場(大会など)を作りたい人たちにとって、そういった無責任な行動はハッキリ言って邪魔なだけです。

 

出来ることはひとつずつ積み重ねていきましょう。

 

 

状況を見ながらではありますが、今後は相支走愛としてもイベント・練習会の再開を考えています。

あなたにとって快適なランニング習慣を続けられるような場になれるように。