今こそ注意!

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

緊急事態宣言が解除され、今までは自宅にいることを優先的に選んでいたところから次第に選択に幅を持たせ始めている方も出てきていると思います。ただ安全宣言というわけではありませんから、そこは気を付けて行動をしていきたいですね。

 

そんな状況で季節の移ろいを感じる機会から遠ざかってしまいがちですが、確実に夏は近づいてきています。実際にすでに夏日を記録する日が出てくるなど暑さを感じ始めました。この時期は熱中症のリスクが非常に高いので注意!

 

 

その理由は身体の暑熱馴化が十分にできていないからです。暑熱馴化とは、ざっくりいうと暑さに対応してくるということ。

 
人間の身体は汗によって体の内側の熱を逃がす機能を備えていますが、冬場はこの機能が少しサボりがち。気温が低い冬には体温を保つ必要があるから自然なことですね。さらに発汗量が少ない中で代謝をするために汗の濃度も濃いものになります。
そこから気温が上がってくれば、体温の上昇を抑えるために体内の熱を多く放出する必要が出てきます。
しかし、身体は急に変われません。発汗はしにくいにもかかわらず、濃度の高い汗を出していくことになりますから、体内の水分バランスが崩れ体調不良を起こしやすいのです。その結果、脱水症や水中毒のような症状が出てしまうかもしれません。

 

対処の方法

どんなことをすれば身体の対応をスムーズに進めることができるでしょうか。

まずは適度に汗をかくこと。

 

強度は高くなくていいので、じっくりと動く形で運動をしてみましょう。軽めのジョギングや自転車、少し速めのウォーキングなどで十分。
運動が難しい方は、湯船につかるだけでもいいです。少しぬるめのお湯に15分程度入っていれば身体は温まります。その後上がってからも湯冷めをしない様にしておきます。一瞬は気持ちいいかもしれませんが、扇風機の前に立つとかエアコン入れるというのはあまりいい方法とは言えません(※気温が上がってきたらうまく使って行くことも必要になりますが)。

これをこまめに繰り返すことで汗腺も働きを取り戻していきます。

 

  

発汗をしたら、補給も大事。日常では食事に汁物を追加したいところ。塩分と水分、具から流れ出したミネラルを吸収できるのでとても効率の良い水分補給といえるでしょう。たとえば味噌汁。

鯖缶を使った味噌汁

ちょっとアレンジすれば料亭風!?

 

こちらは野菜の皮などから作ったベジブロススープ。出汁としても使えますし、これにそのまま味付けすれば栄養たっぷりのスープに。

 

スープ以外の水分も食事時はもちろん、のどが渇く前にコップ半分~1杯程度をこまめに摂ります。一度に吸収できる水分量には限界がありますので、ちょっとずつがオススメ。 

 

明らかにのどの渇きを感じるときや激しい運動や発汗をしたときにはスムーズに水分補給をできるものがいいでしょう。スポーツドリンクなども効果はありますが、濃度が濃いものが多いので疲労しているときには吸収しにくい場合があります(適度に薄めると飲みやすい)。
手っ取り早く効率の良い水分補給は「経口補水液」です。医療にも使用されており、間違いないといえるでしょう。

 

わざわざ買わなくても…というあなた。実は手作りで近いものを作ることはできます。

・水1L(湯冷ましの方がいいかも)
・砂糖30~40g
・塩3g
・(好みでレモン汁など)

これらを混ぜるだけ。

水道水じゃなく、湯冷ましを使えば多少保存できるかもしれませんが、前提として飲み切れる量で作ることをおすすめします(検査したわけじゃないので保証はできません)。

上記の量で作った場合には1Lちょっとですから、一日で飲みきって良い量です。しっかりとそしてこまめに水分を摂ってコンディションを整えておきましょう。

 

それが健康維持のために運動できなくてもできる大事なことですから。