己を知りて1歩目。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

あなたは自分がどのように動いているか、自分で把握していますか?

歩き方、立ち方、目線・・・ひとつひとつを完全に把握していると自信を持って言えますか?

 

それぞれ利き腕、利き足、利き目が違うだけでなく、身長や筋力、運動歴や生活習慣もちがうので全く同じ動きをする人は皆無といっても過言ではありません。

まずは自分の動きを客観的に見なければ、自分を知ることはかなり難しいと思います。

 

 

走る以前に、日常での「立つ」という動作。

立つのはランニングはもちろん、歩くことの基礎になります。

 

たとえば立ち方。

どのように立っているのか。

現状把握が出来ていないと改善のしようもありません。

 

立ったまま作業する時間が一日の中で多少はあると思いますが、その時の姿勢や重心のかけ方を気にかけてみてください。

このようにどちらかの脚に重心を偏らせてはいませんか?

こういった癖がバランスに影響を及ぼし、筋肉の緊張を起こし、骨格の歪みなどに繋がりかねません。

 

逆に言うと、立つ作業をしている時間は鍛えることが出来る時間ともいえます。

私は以前店舗で調理をしていましたが、立っている時間は短くても7時間、長いときは12時間以上ということもありました。

 

その働いている時間をただ働く時間とするのではなく、考え方を変えて意識することでトレーニングの一環とすることが出来るのです。

ポイントは、「自分の癖の自覚」と「なりたい自分へのイメージ」です。

私はなるべく片足重心にならないように努め、頭の位置などにも意識を向けていました。

 

 

ですから、私は数日間走ることが出来なくても日々の仕事がトレーニングになっているという意識を持つことが出来ましたし、実際にそれは結果にも繋がりました。

練習内容にはもちろん工夫をしましたが、月間100kmをようやく超える程度の走行距離であっても、記録をのばしていけたのにはこういう意識が少なからずいい影響をもたらしてくれていたと思っています。

 

 

私が大好きな漫画のひとつスラムダンクのなかで、安西先生が主人公桜木に向かって・・・

「下手糞の 上級者への 道のりは 己が下手さを 知りて一歩目」と言っているのを思い出しました。

 

今どのようなクセがあるのか。

癖というのは「無くて七癖」という諺もあるように、本人が自覚していない方が多いかもしれません。

喋り方や目線、手足の動かし方など細部にまで目を向けると癖がない人はいないでしょう。

 

 

現状をしっかりと把握したうえで、今後どのようになりたいかを描く。

今の何を、どのように変えていきたいのか。

 

そこからようやく目標に向かって、今何をすべきかという具体的な手段が見えてくるのです。

 

 

自分がどのような動きをしているだろうか。

まずは意識をしてみましょう。

 

きっと何か新しい発見があるでしょう。

 

 

とはいえ、自分自身では限界もあります。

写真や動画で自分の様子を見てみることや、誰かに伝えてもらうというのも有効な手段です。

 

個人メニューではそのようなサポートも可能ですので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。