岐路。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

フルマラソンという種目で、世界陸上やオリンピックなどの国際大会の代表選手を選考する大会は男女共に国内にいくつかあります。
その一つがさいたま国際マラソン。

大阪国際女子マラソンと名古屋ウィメンズマラソンと並んで国内の女子マラソンの3本柱のようになっており、日本選手権も兼ねていました。

 

 

そのさいたま国際マラソンが2020年の開催を断念という報道。

岐路に立たされているところが多いかもしれない


この大会は選考の1つであるにもかかわらず、注目度の高い選手が出ることは過去にあまりありませんでした。コースの特徴を考えても、好記録への期待値も高くはなりにくい。

その原因が時期的なものなのか、コースなのか、あるいはそれ以外なのかはわかりませんが、他の2大会に比べると小粒な印象は否めませんでした。

 

注目度を上げられないことからテレビ放映の収入も見込めず、開催費用などがかさむことから今後は選考会から外れ招待はしないという流れのようです。もしかすると来年以降市民ランナー参加型の大会として残るかもしれませんが…簡単ではないでしょう。

 

大きな大会が一つ減る。市民ランナーも参加できる大きな大会というのは、貴重なだけに残念です。

 

 

ところで、兵庫県内で行われる「兵庫神鍋高原マラソン全国大会」も今年の中止が発表されました(公式HPより)。中止と言ってはいますが、文面を読む限り来年以降の継続も簡単ではなさそうです。

 

選手のレベルに多少の違いはあるにせよ、さいたま国際のように国際ランナーを招待するような大会でさえ難しくなる中、地域の大会はその比ではないでしょう。

 

以前の記事でも書きましたが、ただ〇〇を走れるマラソン大会というのだけではもはや人を集めることは簡単ではなくなっていくと思います(参考記事:なくなる?)。

これを「残念ね」で済ますのではなく、今のうちに特徴を磨き何かに特化した大会とすることが存続のカギになってくるのではないでしょうか。

 

 

私自身が大会運営や企画にかかわるということは今ありませんし、そんなにアイデアマンでもないのですぐに浮かびませんが考えていかなければいけません。自分自身も生き残るために。