見えないところ。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

約1か月に及んだサッカーアジアカップが終了しました。私は土曜日が朝早かったので、録画をしておりまして。仕事中だったということもありますが、移動で極力情報に触れないように過ごした結果、結果を知らずに帰宅することに成功。毎回思うけど、このミッションが一番難しいかもしれない(笑)

 

帰宅するやいなや、夕飯の支度をするまでの時間を利用して観戦。ハラハラできるというのはある意味幸せ。2大会ぶりの優勝を目指した日本代表ですが、残念ながら決勝でカタールに1-3で敗れ準優勝に終わりました。

W杯が終わり、森保監督の新体制で挑む初の公式戦。親善試合などでは相手が本気ではないとはいえ強豪国相手にも非常に中身のある面白い試合で白星を重ねていました。期待も大きかったこの大会。

 

個人的な感想として、内容で「?」と思う試合もありましたし、監督の交代カードをきるのが型にはまりすぎて少し遅く感じたり。それでも確かに試合を重ねる度に良いシーンも出てきて、選手個人でも凄く光る動きをする場面もありました。

その中でも今大会を通して一番印象に残ったのは準決勝、イラン戦での先制点のシーン。

0-0で迎えた後半11分。柴崎選手のインターセプトから速い楔のパスが大迫選手に入り、ワンタッチでのスルーパスに抜け出した南野選手に競りかける相手選手がもつれて南野選手は倒れました。直後にイランの選手はファールではなく、シミュレーションで日本のファールであると一斉に主審にアピールには走る。

一方、倒された南野選手は審判の笛が聞こえず、プレーをやめずに一目散に立ち上がりボールを追いかけました。結果としてラインを割る直前でボールに追いつき、フリーの状態で中央にクロスを上げることが出来ました。

 

一瞬の隙を見せたイラン。そして高い技術でその隙をついた日本。代表クラスになるとアジアと言えど技術は高い。隙があれば崩れるというのが見えた場面。その隙をついたのはお見事でした。

 

ある記事で、「プレーを止めるな」というのを強く求めてきた要素であるというのを目にしました。(参考記事:https://number.bunshun.jp/articles/-/833347

試合の中での作戦や采配というのは、その場で臨機応変に対応することが大事になってきます。それ以上に、個々が持った技術をいかんなく発揮するにはこういう見えない意識のところが大きいのではないかと強く感じました。

 

今回は最後まで勝ちきることは出来ませんでしたが、こういう姿勢のところを磨いていければここで負けたことがあとで大きな収穫と言う風に振り返ることのできる価値ある試合になるかもしれないと。

そうなってほしいという期待も込めて。

 

長期間、慣れない環境で戦った選手、スタッフにはまずお疲れさま。もっと面白いサッカーを期待!