激震。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

昨日の朝、驚いたニュース。

それは日清食品グループの陸上部が事実上の廃部に向かうのではないかと思えるほどの規模の縮小となったことでした。現在所属中の14選手のうち、MGCの出場権を持っている村澤選手と佐藤悠基選手の2名を除く12名に退部を勧告し、入社予定だった選手の内定は取り消し。

残った2名にも残留するかは本人の意思次第ということで、実質廃部と思わざるを得ません。

 

会社側のコメントとしては「世界を目指す選手の競技活動をサポートする体制に切り替える」としていますが、退部勧告をした12選手全てがそこに目を向けていなかったわけではないと思います。その辺り、真意はどこにあるのでしょうか。

 

 

日清食品グループは、チームとしてニューイヤー駅伝の優勝2回という実績だけでなく、過去には諏訪利成や実井謙二郎、大迫傑選手などオリンピック出場歴のある選手が所属をしていました。強豪と言って過言ではないチームでした。

(画像は今年のニューイヤー駅伝です)

 

近年はニューイヤーで優勝争いをすることはなかったですが、それだけの実績をおさめたチームでありながら突然このようなことになるとは、全く思ってもみませんでした。

 

まだ若い選手も多かっただけに残念。今春入社予定で内定取り消しになった選手や現大学3年の有力選手も入社の方向だったという報道もあります。
彼らの進路はどうなるのでしょうか。競技を続けるつもりでその道を選んだはずが、その土台を無くしてしまったら精神状態を安定させろと言う方が無理です。生活もそうですが、彼らのパフォーマンス自体にも影響するかもしれません。
「ほら、ほかの会社紹介してあげたでしょ」なんて気持ちで企業が取り組まないことだけを願います。

それにしても、もうちょっと時期とかなかったのでしょうか。今年のニューイヤーの結果を踏まえてというところかもしれませんが…

 

 

昨年はDeNAも駅伝からは撤退し、マラソンなど個人種目に強化を絞るということを発表しました。今回の件はそれとは形が違うかもしれませんが、ほとんどがプロではなく企業の広告塔のような役割となることの多いスポーツ。良くも悪くも、今後の絡み方というのがかわっていくきっかけになるかもしれません。