身体からの信号。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

月初めの大雨の後から、全国的に暑さが過酷なものになり、熱中症になる方も多いようです。またそのようなはっきりした症状でなくても、知らずに疲労がたまっていったりと言うこともあり得ます。

なるべく眠れる状態を作っていきましょう。

 

余談ですが、私はどちらかというと寒がりで空調が大の苦手。すぐに手足が冷えてしまいますので、スーパーの生鮮コーナーに長居することが出来ません。

そんな私でさえ、今週に入ってから弱めではありますが自宅でエアコンを稼働させはじめました。夜眠れないほどの暑さから、日常生活に支障が出ると判断したからです。

使い始めると快適!

設定は28℃。適度に使えれば、良い設備だなと改めて感じました。

 

 

回数と間隔

頭痛や吐き気など明らかに身体に現れる症状があれば、熱中症であろうと想像が出来ます。しかし、そのような危険な形になる前にすでに兆候は出ているはずです。

 

気にしたいのは尿。

尿は、身体に吸収された水分が血液に取り込まれ、体内で不要と判断された水分や老廃物を排出するものです。

 

通常であれば20~50代男性の1日での排尿の回数は6.8回(http://www.unicharm.co.jp/lifree/sawayakamen/research/r3.htmlより)。

平均的な睡眠時間であれば、2~3時間に1回くらいになるでしょう。

 

体液の濃さを一定に保つために、体内の水分量が多いと判断したときは尿の量や回数が増えて色が薄くなり、水分が少ない場合は量が減り色も濃くなります。

 

私はかつてウルトラマラソンを走っていた最中に、脱水症であろう全身の痙攣と脱力感に襲われ、身の危険を感じました。

しかし、決定的な症状が出る前から違和感を覚えていたので、塩分や糖分、水分の補給を行っていました。その甲斐あってか、その痙攣が起こった後20~30分後に回復をすることが出来ました。あの時早めの対処を始めていなかったら、もっと大変なことになっていたかもしれません。

 

この時、私はトイレに行きたいと全く感じませんでした。集中できていると走っている時は思い込んでいましたが、私のスピードで70km近くも走っていてトイレに行きたいと思わないのはさすがに問題です。

身体が不要と思える水分さえ残っていなかったのだと思います。

 

まずはリラックスできる日常生活の中であれば、「トイレに行きたい」と思える体調であるかどうかが1つの指標になるでしょう。

 

 

身体からの信号

あなたはお酒を飲みますか?アルコールには利尿作用があり、私の場合は特にビールを飲むとトイレが近くなる傾向が強くあります。

私の身体が健康と言われる状態という前提ではあるのですが、この時の尿の色が濃いことはほとんどありません。

この色合いで言うところの右の方の色です。

体内でウロビリノーゲンという物質に変化したヘモグロビンの分子が変化したものが、尿の黄色を作っています。腎臓に負担がかかってくると、正常に排出できなくなるため、色が薄くなったりします。そのまま尿の量が減ってくると脱水にもなり得ます。

 

 

逆に排出したい成分に対して水分量が少ない場合は、色が濃くなります。上の画像で左3本くらいの色の場合は要注意。すでに脱水症状の段階に入っているか、身体の健康状態に何かしらの問題があることを知らせている可能性が高いです。

 

特に肝臓に問題がある場合、ビリルビンという成分が排出され茶褐色になることがあるそうです。

また血尿の場合は、どこかに傷があることが考えられます。尿管結石など強い痛みがあるときはその部位が悪いというのは素人でも判断できますが、痛みがない場合は腫瘍が原因ということもあるとのこと。

 

極端に薄い色が続く、濃い色になる、量が多すぎる・少なすぎるという場合は、少なくとも健康ではないことは間違いないので、その場合は病院へ行くことをおすすめします。

日々の身体からの信号に敏感になって、この酷暑を元気に乗り越えられるようにしていきましょう。