不安定が安定を生む。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。

 

昨日の東京マラソンで快走を見せた設楽選手。参考記事:壊した、超えた

 

その同学年に当たる大迫傑選手。大迫選手は東京マラソンの前日に別の大会に出ていました。

その大会は日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走

福岡県の海の中道海浜公園で行われます。大会は当然違いますが、この場所は個人的な記憶で初めてマラソン大会に「走らされた」思い出の地です。

 

1周2kmの周回コースを5周する男子ですが、4周目に入ろうとする辺りまでは集団。

そこでスパートを仕掛けた大迫選手が後続を振り切り1位でゴール。

2位には昨年も活躍した山口選手でしたが、仕掛けたときの切れ味は別物のように見えました。

ゴール前のスパート勝負なら楽しみだと思っていた遠藤選手は中盤から後退で優勝争いには絡めませんでした。

 

 

また女子の部ではここ数年上位に入っている実力者に加えて大学生が上位争い。

 

その中で優勝を飾ったのは、終始先頭を引っ張る強気な展開を見せた木村友香選手。

最後に振り切られる印象だったので、この優勝で変わってくるのではないでしょうか。

 

 

クロスカントリーの良さ

クロスカントリーとは、簡単に言うと不整地でのランニングです。そのメリットとはどのようなものがあるでしょうか。私が考えるメリットを挙げてみます。

 

  • 脚の負担の軽減

路面が土や砂地なので、舗装地に比べると着地の衝撃は小さくできます。ただし、衝撃そのものは小さくなりますが、不安定な足場になりますので別のリスクがあることも頭に置いておきましょう。

 

  • 筋力強化

不整地は反発が強くないため、前進するためにはより推進力を必要とします。また不安定な場所に着地した場合、バランスを取るために身体の細かい筋肉を無意識に使うようになります。繰り返すことで身体を制御する能力が向上すると思われます。

また起伏が多いので、それぞれの特徴に合わせた筋力アップが望めます。

総合的に走るときに動員できる筋肉が増え、制御する能力が上がることはフォームの改善にもつながります。

 

  • 心肺機能向上

ゆっくり走っていても起伏があったり、先に挙げたように不安定な場所で稼働する筋肉が増えることで負荷を上げることが出来ます。それに伴い、短時間で心肺に負荷をかけることが可能になります。

 

  • リラックス効果

普段は車や自転車、信号などに気をつけながら「せわしい」ランニングをしている方がほとんどだと思いますが、自然の中を走れることで気持ちが切りかえられてリラックスできると思います。

 

 

とはいえ、気軽にランニングを出来るクロスカントリー的なコースと言うのは住んでいる場所によってはなかなかないというのも事実ですが…

ランニング用でなくても、少し大きな公園であれば芝生の広場などがあると思います。そういう場所や砂地、公園内の小さな丘などを活用することでクロスカントリー風の練習は出来ると思います。

ただし、周りの利用者に迷惑をかけないように気をつけて皆気持ちよく利用しましょうね。

 

 

もし神戸市周辺で、おすすめのクロスカントリー(風)のコースがあれば是非教えてください!