外から見たユリカモメ。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

今日は兵庫県の武庫川河川敷で行われる武庫川ユリカモメウルトラ70kmマラソンの応援へ行ってきました。

 

 

武庫川ユリカモメってどんな大会?

フルマラソンを越えればウルトラマラソンというカテゴリーに入るのですが、主流は最長が100km。

そういう意味では70km一択の大会は珍しいかもしれません。

 

距離的には数字の通り100kmより短いのですが、正直かなりきついコースという印象です。

未舗装の部分が多く轍などがあったり不安定な部分があるだけでなく、河川敷特有の特徴である風、ゆるやかながら傾斜があること、そして日陰が少なく、景色の変化が乏しいという面を考えると数字以上にかなり過酷な大会です。

 

それだけでなく距離において足切りもあり、56.5km地点を6時間50分以内(Ave.7分15秒/kmペース)に通過しないと最後の周回に入ることが許されません。

設定もなかなかシビアです。

 

極め付けとして、1周17.5kmのコースを4周するのですが、参加者が荷物を置いている場所を7回通過することになります。

「休める」という誘惑に打ち勝てるかという、走力だけでなく精神力も試される難易度の高い大会でしょう。

 

私は今日を含めて3回応援に来ているだけですが、かなり厳しい大会だなと感じています。

 

 

狭い区域を行ったり来たりするのですが、スタッフの数は十分に配置してあります。

勢いよく飛び出す先頭集団の選手たち。

 

 

 

今日の展開

予想最高気温は25℃と夏日の予報でしたが、朝ちょっと日差しが強かった他はそれほど直射日光を感じることもなく、気温の割には走りやすい環境だったと思います。

2年前の大会は、本当に暑さとの戦いでしたから…

 

 

4周回目に無事に入れた選手には「赤タスキ」が渡されます。これをもらうことを目標にしているランナーもいるとかいないとか。

 

笑顔で楽しみながら走っている人もいれば、周囲には目もくれずに走っている人も。中盤にさしかかると脚を引きずりながらも走り続けるランナーも少なくありません。

 

ランニングも含めて身体を動かす場面では、何が起こってもおかしくないので不調をきたしたときに、勇気をもってレースをやめるという気持ちは必要だと感じます。

難しい選択ではありますが、身体あってのランニングですからね。

 

今回は何名か知っている方が参加されていたこともあり、応援も含めて声援を送りながらコース上を走り回っておりました。

 

結局最終的に走った距離は30km。しかもビルドアップ(笑)

終盤は自分の練習にしてしまいました。

それだけでなく、市民救命士の上級講習を修了したこともあり、万が一何かあったら対応もできるかもしれないとも考えていたとかいないとか。

 

 

自分との闘い、時間との戦いに勝ち抜くことが出来たランナーだけがゴールにたどり着けます。

満面の笑顔、仲間や家族と一緒に、壮絶なデッドヒート、歓喜の涙…いろいろなゴールシーンを見ることが出来ました。

 

ウルトラマラソンは特に長時間にわたるので、サポート無くしては大会は成り立ちません。

そこに至るまでの練習も、普通以上に必要になってきます。

 

その人の気持ちが垣間見えるこの瞬間、やはり見ていて胸が熱くなりました。

 

以前パーソナルトレーニングを受けていただいた方も無事に完走。初挑戦でゴールにたどり着いた姿には感動しました。

おめでとうございます!

 

 

走られた方はもちろん、大会関係者の皆様お疲れさまでした!

自分も熱い走りを体現できるように、9月に向けて準備を進めていきたいと改めて感じました。

 

 

と同時に、来年は自分が走る側になりたいと思いました。

走っている…かも。その時はよろしくお願いいたします!