流れを後押し。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

夏の高校野球が始まっています。連日の熱戦。非常に面白い。どの競技も面白いですが、夏の甲子園の注目度は群を抜いています。

その中で欠かせない1つの要素が応援。ほとんどの学校は吹奏楽での応援をしていますが、盛り上がりが違ってきますよね。

 

特に有名な曲の1つが「ジョックロック」。

元々はキーボードのサンプル曲だったと言われています。その曲を智辯和歌山高校の先生が編曲をして、全国の舞台で披露し有名になった説が有力です(正確にはわかりません…)。

 

この曲は応援で使いますが、流れるのは「ここぞ!」というチャンスの場面に限られます。(一説によると応援する側の体力が持たないからと言う話もあるくらい)

滅多に流れないからこそ、この曲を聞くと選手は乗れるのかもしれません。この曲の時に得点が入ったり、劇的な展開が起こることが多く「魔曲」とさえ呼ばれることも。

 

 

プレーしていない観客でさえ「おぉっ!来た!」と思ってしまうほどです。甲子園と言う大観衆の中でプレーする高校生が何も感じないことはないと思います。それは応援される側も、対戦する側も。

 

今日八戸学院光星と対戦した智辯学園(智辯和歌山の姉妹校)もこの曲を使っています。

智辯学園アルプススタンドのCの文字

1-7と6点差を追いかける中盤。
先頭の坂下選手が好走塁で2塁に達した直後から流れ始めました。その音に後押しされるように連打。さらに四死球を絡めて攻め続ける。そこに打球のイレギュラーなど予想のできないことまでが加わり、一挙7得点で8-7と逆転(試合は一時逆転された八戸学院光星が再逆転をして10-8で勝利をおさめました)。

まさに魔曲。選手が作った流れをさらに激しいものにしていく気がしました。

 

作った流れを強固にできる

こうして何かを利用して流れを作ったり、気持ちを盛り上げたりというのはパフォーマンスを上げるための有効な手段の1つだと思います。

 

私も大事な試合への移動や現地で集中するときは、音楽を聴いて気持ちを盛り上げることがあります。

 

余談…個人的にこれは聞きたい!というのはTHEイナズマ戦隊の「立ち上がるにはいい日だぜ!!」という曲。とある大会会場で、リクエストをしていたら、スタート前に流れて思わず叫んだ記憶が(笑)
 

 

このように、ひとつのルーティンとして組み込むことで気持ちを盛り上げることが出来ます。その上がったモチベーションがより良いパフォーマンスに繋がります。音楽は一例ですが、何か自分なりに気持ちを上げるための道具や流れを決めておくというのはオススメです。好きな食べ物などでもいいでしょう。

 

そこまでトレーニングを積み重ねて作り上げた土台。そして流れ。これらをさらに強固なものにするために、プラスアルファで自分なりのツールを作り後押ししてくれるものを作るのは立派な作戦と言えます。

 

もしそういうことをやっていないのであれば、何か好きなことをやってみてください。そしてそれを習慣にして「これは力を出す時!」という意識を植え付けてみましょう。
きっと気持ちが変わってきますよ。

 

 

ちなみに私が好きな吹奏楽の応援曲は「エル・クンバンチェロ」と通称「スピードスター」です…って誰も聞いてないか(笑)