ピークは1点。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

ランニング人気がある程度定着してきて、ランナーの数はかなり増えているようです。
ジョギングやランニングを年に1回以上行う人(これをランナーと呼べるかは別として)は2014年時点で約1千万人いるそうです。

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笹川スポーツ財団 スポーツライフデータより

この調査によりますと、週1回以上実施は推定で550万人だそうです。

 

それだけの愛好家がいる種目で、大都市マラソンや地方で特色ある人気大会にはエントリーするだけで大変です。
下手したら走るより大変かもしれません。

 

そのエントリーも数か月前に行われるので、せっかく出場する権利を取って練習をしていってもそこで全力を出せるコンディションにならなかったらもったいないですよね。

水分や栄養をしっかり摂った上での体調管理はもちろんですが、走る方の調子がそこに合わないと満足の行く結果を出すのは難しくなります。

 

逆にそこに調子の頂点を持って行くことが出来れば、楽しいことこの上なしになるでしょう。

 

 

調子を目標に合わせていく調整を「ピーキング」と言います。

ピークというだけあって、厳密に言うと絶好調はずっと続くわけではなく、ある1点で頂点を迎えると、そのあと緩やかに下って行ってしまうのが現実です。
もちろんその波には個人差があるので、ずっと好調のように見える人もいます。

 

 

大会が近付くにつれて、気持ちが乗ってきてしまいついついやりすぎてしまうということもあるかもしれません。
むしろ直前しか練習しない人もいるでしょう。

 

そのようなタイプの方は疲労がたまった状態で当日を迎えてしまう可能性があり、満足なパフォーマンスを発揮できなくなるかもしれません。

疲れた状態、筋肉痛を抱えたまま良い動きをするのが至難の業なのは、容易に予想がつきますよね。

 

大会が近づいてきたら、焦っても仕方ありません。

練習量の質で工夫しながら負荷を減らしていく(テーパリングといいます)ことを上手に使いつつ、今の力を発揮できるコンディションを作っていくことが必要です。

 

気持ちをどれだけ抑えられるかがポイントですね。

 

 

私自身の今週のトレーニングでは、身体にキレを出すために短い距離での自己流「スピードプレイ」を実施しました。

気楽に、そしてペースも考えずに感覚だけで、スピードを上下させて文字通り「遊ぶ」感覚。
最近ではペースメーカーを務めたり、自分の練習であったりとペースを意識することが多かったので、とても新鮮な気分でした。

 

紅葉が進む木々の中を、爽快に走れて気持ちを上げることにも成功しました。

 

目的としては十分果たしたと思います。

あとは当日、今までやってきたことを信じて全力を尽くすだけです!

 

 

明後日が楽しみ。

大会に出場される方は、一緒に楽しみましょう!