知ると言う土台。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

先日たまたまテレビで目にした種目。

それが近代五種でした。オリンピックの種目にもなっていることは知ってはいましたが、実際に目にする機会はなく初めて試合を見ました。(この日はミックスリレーという男女1人ずつのペアの試合でした)

 

陸上競技の七種や十種競技でさえ得意不得意が大きく分かれるのに、近代五種はフェンシング、水泳、馬術、射撃、ランニング(射撃+ランニングでレーザーランという)という全く特徴の異なる5種目で行われます。

これらを1日で行います。

 

それだけでも大変そうなのは予想が出来ますが、ひとつひとつが過酷。
フェンシングは1分間の総当たりの後、勝ち抜き戦があるなど瞬発力だけでなく相当の精神力、集中力、そして体力が必要。
水泳も順位ではなくタイム換算でポイントに変わるので、勝てばいいわけではなく「どれだけ速く泳げるか」という極限への挑戦が求められる。
馬術は乗る馬はその日に決まるので、馬との相性やその場での調整力が重要。運も多少はあるのかもしれません。

そしてレーザーランでは800m走と射撃のコンボ。究極の無酸素ともいえる800m走をベースにしながら、立ち止まって集中力が求められる射撃。この静と動の振れ幅は心身のコントロールを最大限求められるはず。

 

 

書いているだけでも汗かきそう(笑)

 

当然ながら各選手には得意な種目と苦手な種目があるはずなので、種目によって大きく順位変動があることもあるようです。
練習もどこに重きを置くのかで変わってくるでしょうし、本番でも多少の駆け引きなどは存在するはず。身体と頭、精神力あらゆるものが揃って初めて勝てる。そんな難しさもあるのかもしれない。

 

初めて見て純粋に「面白い!」と感じました。
でも現地で観戦、応援するとなると観客は選手たちと一緒に移動するのかな?どうなんだろう。
生で見てみたい。

 

知るという土台

この近代五種は「キングオブスポーツ」と呼ばれヨーロッパを中心に大人気だそう。日本では(おそらく)知名度もそれほど高くなく広がりも少ないのではないでしょうか(自分だけ?)。


でももし人気になれば、人々の関心も強くなりますし、地域に浸透すれば実施できる環境も増えていく。それによって競技人口が増えることが期待できます。
競技人口が増えれば、競争が激しくなっていってよりレベルも上がる。レベルが上がればより面白い試合が見られるようになり、また人々の関心をひく。そしてひとつの文化になる。

 

 

…なんて、とんとん拍子にいくことはないかもしれませんが、少なくとも知る機会があることは「やってみる」選択肢になっていきますし、盛り上げるためには必要な土台になるはず。

 

実際にこの種目で強いのは競技の認知度や人気も高いヨーロッパだそうです。複雑さや集中力を求められる要素も強いので、日本に定着したら面白いのではないかと思います。


陸上十種競技と言い、こういう面白い種目がもっと日本でも広がって「マイナー」なんて言われないようになったらいいのに。

 

まだまだ埋もれている競技はたくさんあるはず。私もまだ知らないものがたくさんあるので、また知ったタイミングでどんどん発信していこうと思います。

 

「こんな面白い競技もあるよ!」

 

というものをご存知でしたら、是非教えてください。