反面教師。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

 

先日中国で行われたサッカーの18歳以下(U18)の大会「パンダカップ2019」。4チームの総当たり戦で優勝を争います。今回参加したのは開催国中国の他、韓国、タイ、ニュージーランドの4か国。

 

結果的には3連勝をおさめた韓国が優勝となりました。試合の様子を見たわけではないので中身はわかりませんが、結果だけなら韓国おめでとうで終わった「はず」。
「はず」だったのです。しかし、優勝セレモニーで起こった問題。

 

それは韓国の選手が優勝トロフィーを踏みつけたり、トロフィーに向かって排尿するようなポーズをするなど信じられない行為でした。喜びを爆発させるだけならまだしも、どう見ても軽んじているようにしか見えません。しかも、それをやっている選手自身だけでなく周囲の選手も、満面の笑み。おそらく近くにいたであろう関係者も止めたりはしなかった模様。

 

これは18歳以下だからとか、全く関係ありません。種目関係なく、ちょっと考えればわかるはずです。どう振る舞うのがスポーツマンシップなのか。

 

この無礼極まりない行為に対して中国は優勝を取り消すだけでなく、今後の出場もさせないような方向に動いているようです。当然でしょう。開催国からするとこれくらい毅然とした態度は必要だと思います。

 

韓国側は謝罪をしたようですが、おそらく心からの反省じゃないでしょう。言われたくらいで「まずかった」と気づくくらいなら、あんな満面の笑みであんな無礼なことをやったりしないはず。

 

スポーツは基本的に相手がいて初めて成り立つもの。 どんなに技術や能力が卓越している選手(チーム)だとしても、 その点を忘れてはもうスポーツ選手とは呼べないのではないでしょうか。

相手に対して、敬意を払えない者はスポーツ選手としては問題外。(もちろんそれ以前に人としてどうかと思う)どんな年齢でも、どの種目でもどこの国であろうと、許されない行為だと私は考えます。

 

反面教師に

私自身はそんな考えをしたことはありませんが、完璧な人間でもありません。自分が絶対的に常に相手に敬意を払っているか、そしてそれに合った行動が出来ているかというと、もしかすると見方によっては100%ではないところもあるかもしれません。

 

私自身も子どもに「走り方教室」でコーチを務めておりますが、速く走る以前に礼儀や姿勢などきちんと学んでほしい。こんなしょうもないことで、せっかくの努力を水の泡にしてほしくない。
礼儀や気持ちの部分は、少なくとも自分に接したことのある選手は、まず備えてほしい能力。でも思っているだけではいけない。

 

私自身がそのようになることはもちろん、きちんと言語化して彼らに伝えていかないといけないと強く感じます。それは相手が大人だとしても。

これを反面教師にして、自らが同じようにならないように気をつけねば。