高地トレーニング。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

あなたは高地トレーニングという言葉を聞いたことがありますか?耳にしたことがある方は多いかもしれませんが、実際に取り組んだことがある方となると一気に減るでしょう。

 

高地トレーニングはその名の通り高い場所で行うトレーニングです。高い山などを上ればいいというわけではなく、高地で低い気圧、酸素濃度(場合によっては気温も)の中で行うことが求められます。

住む地域によっては「そんな場所探してもないよ」という方も多いと思います。私は兵庫県に来る前、約6年間長野県に住んでおりました。その後半はランニングをよくやっていましたが、比較的近くに標高1500m~2100mまで上がれる一般道がありましたので、そこを利用して走っていました(トレイルは色んな意味で怖いので回避してました…)。
これは高地トレーニングと言えると思っています。

 

実業団の選手のように海外で数週間もの合宿をするというのは市民ランナーにとっては現実的ではないので、住む地域によってはかなり難しいことかもしれません。

 

 

その効果は?

やみくもに標高の高い場所に行けばいいというわけではなく、適度な負荷を自然にかけながらもトレーニングに取り組めることが必要ですので、初めてだったら標高1000~1500mくらい。慣れている場合は2000m前後で出来たら十分だと思います。そもそもそんな環境それほどありませんが…

 

出来たとしたら、どんな効果があるのか。

低酸素の中で身体を動かします。体内の酸素は疲労などに影響をします。ざっくり言うと低い酸素の場所では疲れを感じやすいということ。
身体は順応性を持っています。その性質を生かして、低酸素で動くことで腎臓や心臓の機能を高めていく。その結果、酸素の運搬能力を高める=疲労をしにくい身体を作るということに繋がってきます。

 

長距離を走るトレーニングは「有酸素」と呼ばれますよね。これはエネルギーの燃料として主に酸素を必要とするということを意味します。(決して息を止めたら無酸素という意味ではありませんので誤解なきよう。)
酸素を必要とするのに、少ない酸素の中で活動する。このことが酸素を有効に活用するための能力を刺激して毛細血管などを活発に働くようにしてくれます。それと同時に「今のうちに貯めとかねば!」と酸素の貯蔵能力なども向上していくと考えられています。

 

このようにエネルギー回路や運搬能力に刺激を入れて行くことで、総合的に疲れを感じるポイントを変えていくことが出来るのが高地トレーニングと言えます。

 

身近に出来る場所が!

何度も言いますが、なかなか身近にそういう場所はありません。

 

でも気になる情報が!最近増えてきている高地トレーニングが出来る施設。今回JR芦屋駅の近くに「30peak」という施設が出来ると耳にしました。ここでは高地トレーニングが出来るということで、早速その体験に行ってきました!

 

メディカルチェックを経て更衣。待機時間は同じく酸素濃度を若干下げてある部屋にてストレッチなどを行うことが出来ます。少し慣れる時間になる??

 

説明を受けて、いざトレーニングルームへ。自走式のランニングマシンを使います。

トレッドミルも違和感ありますが、これで走ること自体最初は大変かも。

 

 

手元の測定器で血中酸素濃度、心拍数を計りながら行います。

 

数値はリアルタイムで画面で見ながら行えます。あまりに数値が上がりすぎたり負担が大きそうだとスタッフから声掛けがされるそうです(今回はそこまでに至らず)。

 

 

やってみて感じたこと

30分間という短い時間。それなりに成果を感じてみたいと思いいろいろとやりました。最初の5~10分はマシンになれることから。

そこからペースを少しずつ上げてみて、走る感覚を掴みました。その後は1分インターバルでそれなりに速く走ってみたり、落ち着けてみたり…

 

が!

 

落ち着かない!

普段だったら、ちょっと休憩を挟めば落ち着くはずの心拍数がなかなか下がらない。動いている時の呼吸が少しきつい気がする。
そして発汗が多い。

私がやってみて感じたことはこんな感じ。

 

正直、今週は結構疲労を感じておりまして、体調が万全と言うわけではないのですが、それを差し引いてもちょっと「違うな」と感じました。

やっぱり負荷がかかってるんでしょうね。

 

これはやってみないとわからない感覚的なものだと思います。もし興味があればいかがでしょうか。