暗闇で感じる。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

盛りだくさんな一日となった27日。午前中には大阪でペースメーカーを務めまして。(参考記事:熱意から刺激。)

午後からは兵庫で講習参加。

場所は神戸市立盲学校。

 

ひょうご伴走歩協会の「伴走歩入門講習会」に行ってきました。

私のランニングを通して繋がった方の中に伴走をされている方が何名かいらっしゃるので、以前から伴走には関心はありました。しかし、どこを入口にしていいのか、自分が出来るのかという不安があり一歩を踏み出せないままでした。

 

今回、たまたま講習会の存在を耳にして、しかも近くで行われることもあって「これはチャンスだ!」と直接連絡。締切を過ぎていたにもかかわらずご対応いただき、参加をすることができました。

 

 

暗闇での頼り

最初にやったのはアイマスクをして、室内を歩くこと。

さっきまで見ていて、空間の広さや何があるかはある程度把握していたにもかかわらず、一歩を普通に踏み出せない。安全な場所であるはずなのに。

音や気配を頼りに動こうとするけど、縮こまってるのがわかるし、重心もものすごく後ろになっちゃうし。

 

その後は、必要なことを軽く聞いて、すぐさま実習へ。参加者とペアになり、お互いにアイマスクをしながら手引き(誘導する人)とブラインド役を交代しながら行います。

アイマスクで不安なのと初対面で不安で、おそるおそる。お互いに。きっと外から見たら変な姿だっただろう。声掛けをしながら、歩いたり、階段の上り下りをしたり。文字通り手さぐりな感じですが、やっているうちにだんだんと委ねられるようになってくる。

 

交互にやるから、「こんな情報が欲しかった」と思えることを実際に口にしてみたり、気付きもたくさん。これが実際に有効かどうかは別にして、疑似体験するからこそ思いつくこともありました。

その後は校庭に出て、伴走・伴歩に移行。手引きとは立ち位置や誘導の仕方が違う。手の振りや脚の踏み出しなど合わせながら、速く歩いたり少し走ってみたり。この時にサポートでいらしていた実際にサポートを必要とされる方と組ませてもらいました。
また違った感覚。私たちと違ってどんどん進めてしまうので、情報も次から次に伝えないと間に合わないし、何を言えばいいのかわかってないし、普通のお話も振ってくださるし。頭フル回転。

 

 

でもこうやって動いてみると不思議なものですね。たった数十分ですが、最初より「大丈夫」って思えることが増えてくるんです。同じ方と基本は組んでいたのですが、だんだんと会話が増えてくると頼れる感じがしてくるんです。

こういう関係を作っていけたら、自分もサポートできるようになるのかもしれない。

 

2人3脚ならぬ、2人4脚の風。その風になれるだろうか。

 

貴重な機会をありがとうございます。これを無駄にしてはいけない。

おまけ

この日、サンテレビが取材に来ていたようで、私ちょっと映ってたりします(笑)