JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
昨日は第19回村岡ダブルフルウルトラランニングの100kmの部に参加してきました。
※どのような大会なのかは前回の記事をご覧ください→こちら。
ウルトラマラソンは過去数回出場して、いずれも完走しています。
サロマ湖ではサブ10(100kmにおいて10時間以内で走ること)も達成しました。
今回は速く走るのではなく、すべてのエイドに立ち寄ること、全種類の食べ物・飲み物を味わうこと、そして時間内完走をすることが目標にしていました。
ゆっくりでも大丈夫という安心感から、甘く見ていたところはありました。
スタート前から水分補給などが出来る場所があり、トイレもスムーズ。
かなり快適なスタートを切ることが出来ました。
真っ暗な中、商店街のような住宅地が密集する場所を走りますが、早朝にもかかわらず数多くの沿道の応援!
ありがたいです。
しばらく走ると、夜が明けてきます。
夜明けはキレイでした。
すでに登り始めてましたが、まだそれほど気にする傾斜ではなかったです。
上り坂は得意ですし、慣れているのでそれほど苦にすることなく走れてました。
下りは苦手ですが、前夜に泊まった宿の前を通ったこともあり楽しく走れてました。
エイドは上りきったところや、下りきったところに設置してあることが多く、ひとつの区切りになり目標にもなったので精神的にも助かりました。
コース内の難関である蘇武岳を登りきると、最高高度の地点にたどり着きます。
人里がこんなに小さく見えます。
そんな激坂を超える元気も、エイドで笑顔で迎えてくださるボランティアの皆様のおかげです。
ドリンクや飴だけでなく、果物、豊富な飲み物、手作りのおにぎりやサンドウィッチ、プリンや羊羹など…
挙げればキリがないほどのたくさんのおもてなし。
極め付けは長楽寺というお寺で、但馬大佛の目の前でいただくおはぎ。
温かいお茶も体にしみわたります。
エイドの中身はもちろんですが、スタッフの皆様が笑顔で迎えてくださり、楽しく会話が出来たのも大変ありがたかったです。
走る方はというと、序盤から右足首の違和感。
30km地点くらいで軽い脱水の傾向が出て、対処をすることになり。
50km過ぎの下り坂で、左の腸脛靭帯を痛め膝に激痛が走り、以降は下り坂は走れなくなりました。
無意識に右足首をかばっていたのかもしれません。
一瞬途中棄権も頭をよぎりましたが、ケアをすることで痛みが一時的にですが抜ける状態だったので無理しない範囲で行けるところまで行こうと頭を切り替えました。
自分の中での知識を駆使してストレッチをして、被害は最小限にとどめることが出来ました。
膝へのダメージが少なくて済む上り坂では、歩くランナーを横目にとにかく走り続けました。
ここで走らないと下りが走れない分、完走が危ういと思ったからです。
エイドや沿道のサポートのおかげで、気持ちを強く持ち続けられたこともあり・・・
無事に時間内完走。
思い返せば日中はかなり暑くなり、終盤は強い雨。
それに加えて過酷な高低差。
かなり厳しいコンディションでしたが、なんとかたどり着くことが出来ました。
全エイドの制覇、エイドで提供される全種類を味わうことを目標に掲げていた上に、スタッフの皆様と会話を楽しみましたので、エイドでのストップは長くなりました。
その分、走るところは手を抜くことなく走ったつもりですが13時間。
終盤は膝の痛みのケアのためにストレッチを繰り返し、下り坂が走れなかったことを考えても勇者の道(120km)への挑戦は厳しいのかなと感じたレースでした。
力不足。
それでも携わるスタッフの皆様が本当に温かくて、あの坂の辛さを忘れさせてくれるほど(忘れることはできませんが)素晴らしい運営が迎えてくれる、オススメの大会です。
あんなに苦しい坂道なのに、また走りたくなる中毒性を持った魅力あふれる大会です。
激坂に挑戦したい、フードファイトをやってみたい、人の温かさに触れたい。
そんな方は是非来年!
私は来年、勇者の道に挑戦すると思います。
村岡の運営の皆様、来年もよろしくお願いいたします。
楽しく走りきれたことに感謝です。
本当にありがとうございました。
Pingback: 挑戦状、届く。 – 相支走愛