動くところ、支えるところ。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

私自身、さまざまな動きをトレーニングやコンディショニングに取り入れており、最近になってその変化を十分に実感し始めています。特に力を入れて行っている可動域や連動性を高める動きづくりが実を結び始めました。

こういった効果は直接数字に表れるわけではありませんが、少なからず変化を実感できるようになるとやはり嬉しいものです。たとえそれが自分の目指す方向に近づいていなかったとしても、ここから得られた経験はその先に生かせば無駄にはなりません。

すべてが貴重な財産です。

 

ところで、あなたは今のあなた自身の身体の動きに満足していますか?トレーニングをする際に、あなたの理想に近づくアプローチを出来ていますか?

 

 

動くところと支えるところ

トレーニングをする際に非常に重要なのが動き方です。フォームや意識において、押さえるべきポイントを捕らえているかどうかで効果に大きな違いが出てきてしまうからです。

 

関節には動くことをメインとしている場所と、固定が得意な場所とあります。動くのが得意な場所を固定してしまうと、本来そこに連動して動くであろう部位に制限がかかってしまい、動かしたい関節の動きが小さくなったりぎこちなくなったりしてしまいます。逆に固定が得意な場所を動かそうとするとすると、関節周辺に余計な負荷がかかり炎症を起こしてしまったりと悪影響が出てしまうこともあります。

 

今はとても便利ですし、良くも悪くも情報が溢れています。

トレーニングや動きづくりを行う際に、雑誌の特集や動画を参考にする方も多いでしょう。この時注意が必要です。「とりあえずやってみよう」と動きを真似してしまうと、そのバランスが崩れてしまい本来の目的と離れてしまうことがあります。中には見よう見まねで行うだけでおさえるべきポイントを実践できてしまう人もいるかもしれませんが、それは偶然であり少数です。

本当に思い通りに動けているかというのも、客観的に見なければ案外掴みにくいものです。

 

トレーニングをする際には、まず目的や意識するべきポイントなどをしっかりとおさえることが、その効果を最大限に実感するためのカギになります。

 

 

実際に比較してみます

たとえばこの動き。あなたは右と左、どちらが自然な動きだと思いますか?

大きく上体をひねることが出来ているのは左の方です。しかし、こちらはひねることを優先させてしまい、腰の角度も変わっています。本来、腰椎は回旋はしません。動くのは股関節と胸椎で、そこに引っ張られて腰が回っているように感じるだけで、腰から回るということは自然な動きではないのです。

動きの幅は小さく見えますが、本来動くべき場所と固めるべき場所を区別していくと右のような形になります。

 

こういった安定と可動のスイッチを確認していくのが本当の動きづくりになります。無理して大きく動こうとしたりするのは、バランスを崩すことに繋がりかねません。

お手本は動画などで見ることは出来ます。何度も言いますが、自身がどうなっているのか、思い描いている理想に対してどれだけ体現できているのかというのは客観的に見なければ把握するのが難しいです。これはトレーニングに慣れている方にも言えることですし、これから行う方なら尚更です。

 

 

 

もうひとつ、フロントランジ。

簡単に言うと、片脚を前に踏み出して上体を沈める形で行います。こういった動きを持たせたトレーニングを行う際、「動きが大きければ大きいほど効果が高い」と考えてしまうことがあります。

実際に左の画像は大きく前に踏み出していますが、歩幅を大きくした分だけ骨盤が左右でずれてしまっています。こうなってしまうと本来利かせたい場所に効いてこなくなりますし、それに伴って必ずどこかにゆがみが出てくるため負担が大きくなってきます。

右の画像のようにコントロールして行うことで、しっかりと狙ったポイントに効かせやすくなるのです。

 

 

もし自分でやるという場合には、一度撮影してご自身の姿を確認することをおすすめします。

また客観的に見ながら、効かせたいポイントにピンポイントで刺激を入れていくにはやはりプロに任せた方が効率は良いと思います。パーソナルトレーニングも行っておりますので、興味のある方はまずinfo@soushi-souai.comまでご連絡ください。