質と量。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

トレーニングを行う際に、最も基準にしやすいものは何でしょうか。おそらく数字ではないでしょうか。振り返って比較をすることも容易になるからです。ただ数字にこだわるあまり、内容(質)が求めているレベルにない場合、その効果は納得できるものに届かないかもしれません。

 

筋肉トレーニングを行ったことがある方もいらっしゃると思います。自重でできる筋トレを行う際はマシンなどと異なり重量を変えることが出来ないので、多くの方が回数を目標にするのではないでしょうか。

自重トレの代表的なものにスクワットがあります。下の2枚の画像をご覧ください。

 

上の画像は膝の位置がつま先と同じくらいなのに対して、下の画像は膝の位置が前に来ています。

スクワットの姿勢については、よく「膝を前に出さない」と言われていますが、出すことが間違いであるわけではありません。ただ使う筋肉が違ってくるのです。使いたい場所がどこなのかという目的がしっかりとしていれば、「間違い」である可能性もありますが、スクワットという動作に関して言えば間違いではないのです。

 

ただ、次の画像のように膝が内側に入ってしまうと関節を痛めてしまう恐れがあるので、間違いに限りなく近いでしょう。

 

いずれにせよ、どこをどのように刺激したいかという目的を明確にしたうえで、最も刺激を入れられる体勢で行うというのがポイントです。

その目的がなくただ漠然と行っている場合は「あんなにやってるのに効果が出ない。やめよう」という負のサイクルに入ってしまうかもしれません。

 

これが回数の罠です。

 

ちなみに、足裏でしっかりと地面を踏みしめておくことと上体をすねの角度と平行にすると効果が求めやすくなります。

 

 

質と量の関係

質と量との関係は足し算ではなく掛け算だと言われています。

 

・質×量=成果

 

掛け算なので、どちらが欠けても成り立ちません。今の2倍の量をこなしても質が0.5であれば半減。今と同じ量でも質が伴えば、量をこなしている時に対して勝負は出来ます。もちろん身体のことは算数ではありませんから、ここまで単純ではありません。ただどちらかだけを追い求めても、効果は薄いものになりがちであるということは事実。

 

たとえば、ランナーが月間走行距離を100km走ったとします。ただ距離をこなすことを目的として100km達成!というのもひとつのやる気を維持する方法ではあります。

しかし、もし練習の成果を実感したい、あるいは大会で良いパフォーマンスを発揮できるようにしたいという場合は、そこに質と言う考えを加えてほしいところです。

同じ100kmでもジョグだけで100kmなのか、ロング走やスピード練習などバラエティに富んだ100kmだったのかで成果は異なります。

 

もちろん、目標がそれぞれ違いますからどちらが正解でどちらが間違いということはありません。

 

ただ目標に対して、効果的なルートなのかどうかということはしっかりと見定めた方が良いでしょう。せっかく多忙な中、時間を割いて行っている趣味であれば効果が伴った方が面白いと思いませんか?

 

もし今のやり方に質を付け足してみたいと考えていらっしゃるのであれば、お気軽にinfo@soushi-souai.comまでご連絡ください。出来る限り力になることをお約束します。