日常をうまくつかう。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

あなたは週に何日トレーニングの時間を取れていますか?足りないと思ったことはありますか?

十分だと感じていれば問題ありませんが、忙しい現代人が思い通りに時間を確保するのは容易ではないのではないでしょうか。

 

でもちょっとした工夫や考え方で、不足していると感じる部分を補うことは可能です。

ポイントは発想の転換です。

 

外で

「トレーニングなどの時間を取る余裕がない」という方いらっしゃると思います。そのトレーニングそのものの時間を取ることが出来なくても、そこに繋がることは日常のさまざまな場面で取り組むことが出来ます。

 

よく聞くのは、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使いましょうということ。確かに運動にはなるでしょう。でも同じ階段を使うにしても、「意識」を加えることで意味のあるものに出来ます。

具体的には、階段を上る際の上半身の角度や重心の位置をどこに置くかで働きかける筋肉が変わります。あなたが引き締めたい(鍛えたい)場所はどこかというのを明確にイメージを持って、上体の起こし方などを工夫してみましょう。たとえばランニングではハムストリングスを使った方が効率が良いので、起こし気味で歩く、などです。

 

ただ「上った」という事実と「運動した」という意識だけでなく、その行為に意味を持たせることが出来ます。

 

 

街中を歩くときに、スマホを見ながら小さく動いてしまっているなら、大きく身体を使うようにしてみましょう(そもそも歩きスマホ自体危険な行為です)。手荷物がなければ腕を振って歩くのも良いでしょう。肩掛けバッグを持っているのなら、偏りがないように「あの電柱まで行ったら」など目印を決めて左右持ち替えてみるというのも筋バランスを保つために効果的です。

 

 

仕事などで

生活の中でもっとも時間を割くもののひとつに仕事があります。立ち仕事が多いのであれば、姿勢よく立つ。重心の位置を気にしながら立ってみましょう。片足重心になる傾向があれば、気が付いたときだけでも両脚にしっかりと体重をかけるようにします。

私自身、以前厨房に立って仕事をしている時は、なるべく両脚に体重をかけて座らずに作業を続けるということをしていました。私が取り組んでいるランニングにおいては、長時間立って動くこと自体がトレーニングになると考えたからです。

 

 

もしデスクワークで椅子に座っていることがほとんどだ、と言う場合でも座る姿勢を気にするだけで変わってきます。肘をついたり、脚を組んだりしていませんか?背中丸まっていませんか?

下腹部に力を込めるようにして背筋をある程度保てるようにするだけでも、体幹に刺激が入ります。つい楽をしたくなり姿勢は崩れていきますが、気が付いたときだけでも取り組めばゼロではなくなります。わずかでもやらないより良いのです。

 

 

家で

家事で掃除などをする場合、掃除機をかけている腕やテーブルを拭く腕がいつも同じなら反対を使ってみる。洗濯物をたたむときの姿勢はどうか。ものを取るときに腰からではなく下半身から動かしているか…など意識をするところはたくさんあります。

 

部屋でテレビを見る時に横になってくつろぐのであれば、いつも同じ側を下にしていないでしょうか。見るためにいつも同じ方向へ頭を向けていないでしょうか。

テレビを動かすことはなかなかしないと思いますから、自身の身体の方向を変えることで偏りを軽減させられます。

 

またCMの間だけでもストレッチしながら見た方が体にも刺激が入ります。ずっとは無理でもCMの間だけとか区切ってやることも出来ます。脚を持ち上げたり、壁などを利用して部位別に簡単な筋トレも可能です。

 

 

そういう時間さえ取れないほど忙しいというのであれば、すぐ寝ましょう。寝て回復に努めることも、いざ休日が来たときに身体を動かす時間を確保することに繋がります。

 

そのための時間を取ることが難しければ、「ながら」をうまく利用することで繋ぐことが出来ます。逆に普段とは異なる刺激が入り土台をつくるきっかけになるかもしれません。

 

 

「時間がない」は言い訳です。

やる気があれば、時間は作れます。出来ることは1つくらいはあるはずです。全部一気にするのは難しくても、気が付いた1点から少しずつ行ってみましょう。

 

全ては発想の転換です。目の付け所を少し変えるだけで、いつもの動作がトレーニングに変わります。そして自分は出来ることをやっていると考えてみてください。

 

きっと変化が出てきますから。そして自分への自信に繋がるでしょう。