消費より摂取。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

気温が急激に温かくなり、上着をしまうべきかもう少し残しておくべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。

遅かれ早かれ、これから少しずつ薄着になっていきます。薄着になると身体のラインも出やすくなり、また露出も増えてくるので体重などが気になってくるかもしれません。

 

運動していれば安心?

確かに消費は出来るでしょう。でもちょっとしたポイントを気にすると、もっと楽に調整できるかもしれませんよ。

 

というわけで、今日はちょっと算数で頭を働かせてみます。

 

カロリーの関係

身体の中で減らしたい部分はやはり脂肪ではないでしょうか。脂肪は一定量は健康状態を保つために必要ではありますが、過剰になると体型などに出てきて気になりやすいのも事実です。

 

仮に脂肪1gを燃焼させるとします。栄養学では脂肪1gは9kcalで計算をします。

脂肪の約20%は水分と言われていますので、純粋な脂肪はその重量の約80%。つまり9kcal×約80%=約7.2kcal分の運動量が必要ということになります。

 

 

私は先日のとくしまマラソンで42.195kmを走りましたが、その時の消費カロリーはGarminによる計測では2390kcal。参考記事→こちら

このエネルギー全てを脂肪から捻出できたとしても、331.9gしか消費できません。単純計算では1kgの脂肪を消費するのに、なんとフルマラソンを約3回走る必要があります。

 

しかも全てのエネルギーの材料を脂肪だけから使うことは出来ません。ですから実際にはより多くの運動量が必要になってきます。

 

消費より摂取

脂肪を消費するのに時間がかかることは、先に書いた内容で少し感じていただけたでしょうか。(※お手軽ではないというだけで十分可能です)

 

であれば、摂取するものを調整してしまえば良いのです。

もし1袋40kcalの小さなお菓子があったとしたら、それを1か月我慢できたら1200kcalものカロリーカットができます。

とはいえ、全部を我慢するのは難しいでしょう。ですから、日々の中でまず工夫できる場所を工夫していくと良いと思います。

 

料理において、揚げ物はみなさん注意をされるでしょう。でも実は揚げ物以上に注意をするべき調理法が「炒め」です。

 

あなたは油や調味料を量って使っていますか?もしそうであれば心配は少ないでしょう。

しかし、料理に慣れている方は日々の食卓に並べるメニューを作る際にいちいち全部を量ったりはしないでしょう。(お菓子作りなどは除きます)

 

味は控えめに調整をするかもしれません。まず注意するべきはそれよりも油です。

油1gで約9kcal。

 

うっかり入りすぎた、なんてことになれば大さじ1杯分くらい出てしまうかもしれません。

大さじ1杯は15g分ですが、油の質量では12gほどとなります。9kcal×12g=108kcalもの摂取になります。それを全て食べてしまっては、どんなに他のものを制御したところで摂取過多になり得ます。

 

炒めの際に、油を少なめにするというだけでもある程度効果が出てきます。

 

 

 

「でも少なめにすると焦げ付かないか心配…」という方は是非テフロンパンを使ってみてください。

焦げ付きにくいのが特徴です。少ない油で調理することが可能になりますので、日々の摂取カロリーを減らすことに繋がる可能性があります。

また消費ペースが落ちることで、わずかながら食費の抑制にも繋がるので、物価が上がり続けている昨今では見逃してはならないポイントではないでしょうか。

 

 

油は種類にもよりますが、身体に良い効果をもたらしてくれます。他の栄養素の吸収を助けたりもしてくれます。

全く取らないというのはかえって逆効果。「過ぎたるは及ばざるが如し」です。

 

もし料理をする際には、油を控えめにを頭の片隅においてみてください。ちょっとした変化が出てくるかもしれませんよ。