皆気持ちよく。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛の野見山健治です。

 

あなたの周りのランナーはどれくらいいますか?

 

日本国内のランナーの数は1000万人ともいわれていますが、本当のところはわかりません。

そういった統計を出している笹川スポーツ財団のデータによると、推計893万人(2016年)でピーク時に比べると減少傾向にあるそうです。参照:スポーツライフ・データ

 

とはいっても、このデータではそもそもランニングが「年1回以上」という非常に門戸の広い定義となっているので、尚更実際の数字はわかりにくいものとなります。

 

私は月○回走れとか月間走行距離は○km以上じゃないとランナーじゃない!などといった考えはありません。自分自身多くは走っていませんから。各自の置かれた環境で気楽に行える趣味であれば良いと考えています。

 

とはいえ年1回しかやらないのは、ランニングをやっているとはさすがに言えない…そう思うのは私だけでしょうか。この頻度では本人も苦しさ先行で楽しくないのでは?

 

実際の数は置いておいて、一時期ほどのブームではなくなってきたように思います。

 

 

そんな中コアなランナーは増えてきて、それぞれ記録を求めたり、トレイルを走ったり、ウルトラに魅力を感じたり、ファンランに全力を尽くす方など色んな方向にベクトルが伸びていると感じます。

習慣として定着している方は一定数いて、様々な楽しみ方が広がっているので、一過性のブームではないと言える気がします。

 

 

「ひとくくり」で見られる意識

たとえば、どこかの警察官が不祥事を起こし懲戒解雇された事件があったとします。

そんな報道を見ると「最近の警察官は・・・」というような見方をされることが少なくありません。

自転車事故を見たら「最近の自転車は…」とか、1人が原因のことだとしても1つのカテゴリーとして見られてしまう場合があります。

 

それはランナーも同じです。

 

大会で路肩で立小便をする姿を見て、周囲の住民の方が喜ぶと思いますか?

「私もあれやりたい!」と子どもが憧れると思いますか?

自分の身内に胸を張って見せられる姿ですか?

 

 

これは残念ながら良く見る景色です。

別に喜ばすために、憧れられるために走っている人はそれほどいないでしょう。かと言って、それを見た人に対して不快にさせる可能性のある行為をしている「ランナー」を良しとするでしょうか。

 

この例は極端だとしても、ゴミをポイ捨てしたりしてませんか?スタッフに対して横柄な態度を取っていませんか?

 

 

大会ではなく日々のトレーニングで走るときに、信号を無視していませんか?

横断歩道のない場所を横切ったり、信号無視をしたりしていませんか?

集団で走るときに歩道をふさぐように広がって走ってませんか?

 

 

完璧な人はいませんし、失敗することもあると思います。

それでも気にしていれば、回避できることもたくさんあります。

 

 

 

私はランニングが大好きです。走ることから感じる楽しさや喜び、苦しさを越えた満足感をたくさんの方に味わってもらいたいと思います。

 

でも、嫌いになったことをわざわざやる人は多くないでしょう。

 

自分が満足感を味わうだけでなく、皆がいい気分になるためのツールの1つにランニングがなれば最高です。

 

 

私自身、練習で人が多い場所を走ることがあります。そんな時に人ごみやマナーを守らない人たちにイラッとすることがないわけではありません。

練習会やイベントで複数人で走ることもあります。そういう時には少なくとも、自分がそちら側に回らないようにはしたいなと思います。

 

皆が気持ちよく走れる環境をつくるのはランナー。

肩身を狭くしてしまう危険性をつくるのもランナー。

 

良い方向に持って行けるように、ひとりひとりが気をつけたいところです。