感覚を磨く。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

昨日書きましたように、今週末に大会にてペースメーカーを務めることになりました。

ペースメーカーの難しいところは、ペースを守らなくてはいけないこと。
当然ですね(笑)

自分の限界値で走り切ればいいわけでもなく、ゴールがそのタイムになれば結果オーライというわけでもなく。

完走は当たり前とされたうえで、その過程の安定感や参加者へのアドバイスや声掛けなども含めて重要な任務だと考えています(違う考えの方もいるかもしれませんが)。

 

それに向けて必要なのが自らのペース感覚。

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というわけで、今回私が担当するスピードでジョギングをしてきました。

自分で普段走るペースとは違うので、かなり神経を使わないといけません。

 

さて、あなたは走っているときに自分の走るペースがどれくらいなのか気にしているでしょうか。

さっきより速くなった・遅くなったというのは、出来ることなら持っていたい感覚です。
それに加えて、可能であればどれくらいのペースで進んでいるかという感覚はあって損することはありません。

私は、トレーニング時には普段からGPS時計を使っています。

この時ペース表示は目安にはしますが、景色の流れるスピードや呼吸、心拍の変化、実感する疲労度、体の使い方など、自分の体との対話を続けるようにしています。

 

そうすることで、万が一時計がGPSを読み込めない場所や充電が切れてしまったという場合でも自分の感覚である程度のスピードがわかりますし、安定したペースで走ることが出来るようになってきました。

自分のペースで走れているという感覚を抱くことが出来るのです。

 

「GPS時計は高くて手が出せない!」という方も少なくないと思いますが’(私自身若干無理して買いました)、ランナーであれば何らかの計測機器を持っている方が多数だと思います。

腕時計やストップウォッチ機能のついている時計だったり、スマートフォンユーザーであれば距離や時間の計測を無料で出来るアプリもあります。

 

そういった手軽なものでも駆使して計測し、練習記録を取ることは、振り返りをしたり今後の目標設定をするために大切な要素のひとつです。

それと同時に「今日のこの感覚だと○分ペース」というように、自らの感覚を磨くことが重要です。
それが出来るようになると大会の時にペース的にもメンタル的にも安定感にもなりますし、周囲のランナーに惑わされることなく自分の走りを体現する能力を身につけることが出来ます。

 

このことに限らず、全てにおいてメリットデメリットはありますが、「ペース感覚」という能力は安定して力を発揮する、あるいは大崩れしないという、市民ランナーが「満足感」を得られる要素を満たすためも大きな武器になります。

ペースに関するお話は、また明日つづきを書くことにします。