JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
運動の前後に、体操やストレッチをするというのは当然のこととなっています。
それ自体(やり方含む)の是非はひとまず置いておいて、このような動きは身体を変えることにおいて大きな影響力を持っています。
身体はとても素直で、概ね反応が早いという特徴があるからです。
参考記事:カラダ、変わった?
この画像は、ほんの2分ほどの動きづくりをした前後での違いです。
これだけの変化がたったの数分でできるのです。
変わりやすいということは、戻りやすい
ただ同時に忘れてはならないことがあります。
変化するのが早いということは、その反面「元に戻るのも早い」ということです。
おそらくほぼ100%の方が、何かの運動をしている時よりも日常生活を送っている時間の方がはるかに長いでしょう。
運動と日常生活のどちらの方が身体に対して影響力が大きいか、考えるまでもないでしょう。
そうであれば、立ち方、歩き方、座り方などの基本姿勢。
荷物を持つときに偏りがないか、食事で噛むときに片方だけで食べてないか、脚を組んでないか…など少し考えただけでもたくさんあります。
これらの日常生活での習慣を「どのような動きをしているだろうか」と意識することが身体を理想の方向に持って行く一歩であり、近道になります。
そういった意識に加えて、トレーニングで動きづくりを行います。
一回では戻りやすくても、何度か繰り返すうちに身体がその信号を記憶していき、良い方向での動きの経験値がたまってくるのです。
日常とトレーニングが同じ方向に向いたとき、そのベクトルは大きなものとなり身体を動かしてくれるでしょう。
せっかくのトレーニングを無駄にしないためにも、日常から意識をしてみてはいかがですか。