埋もれたら丁寧に作業をしましょう。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

ランニングをしている方にとっては今の時期はシーズンまっただ中で、大会を予定されている方もかなり多いと思います。

それと同時に風邪やインフルエンザ、胃腸炎などが蔓延し、体調管理が難しい時期でもあります。

 

体調不良はある程度予防は出来ても100%回避することは残念ながらできません。

 

 

運動をしている時の故障も同様です。

慢性的な張りが原因になるような故障に関しては、十分なケアをすることで回避できる可能性は高いですが、突発的な怪我などは確率を下げることは出来てもどうしても起こり得ます。

 

そのような時に「休んだら戻らなくなる」と不安になったりしてませんか?

 

 

 

長期的に築いた土台は強い

あなたは身体を動かすことが「習慣」になっていますか?

頻度が週に1回であれ、週7回であれ、一定期間続けられていれば習慣と言えるでしょう。

 

 

そのような習慣の中でじっくりと作り上げてきた土台(走れる身体)は、例えてみればピラミッドのようなものです。

バランスのとれた形で横に倒れたりはしないでしょう。

積み上げてきたものの高さ、大きさこそ違ったとしても土台がしっかりとしています。

 

 

一方、これが「大会まで2か月だ!」とスタートさせたような短期的に仕上げたものだったりすると、例えるならアンバランスな逆三角形のような形になり崩れやすくなると私は考えます。

大会の直前だけ一生懸命に練習しても、習慣の積み重ねに勝るものはありません

 

 

まずは頻度はともあれ、生活の中で「習慣」と呼べるようにすることが成功への近道でしょう。

 

 

 

発掘作業は丁寧に

冒頭で書いたように、体調不良や故障を100%避けることは出来ません。

そのような状況で走ることが出来ないのは、砂をかぶっているような状態です。

 

砂を丁寧にはらってしまえば、完全な形ではなくてもほぼ原形を留めた状態で元の姿に戻れます。

ところが急いで作業を進めてしまっては、どんなにしっかり作り上げていても肝心の土台に傷が入ってしまう恐れがあります。

 

この砂を手で払うのと、重機のようなものを使って払うのと、どちらが傷が入りにくいかは考えるまでもありませんよね。

 

 

焦らず少しずつ身体を動かす習慣を取り戻していけば、多少「風化」していたとしても大きく崩れていない状態で土台を発掘できるでしょう。

一方、あわてて突貫工事をしてしまうと土台に傷、すなわち故障の元になり得ます。

 

 

発掘作業の時には特に、「以前出来ていた」という記憶が曲者です。

たとえそれが少し前のことだとしても、「あの時出来ていたから今も出来るはず」というのは過信です。

 

もちろん離れていた期間が長くなればなるほど、土台の状態は悪くなっていきますのでより慎重さが必要になるでしょう。

 

たとえば、昔スポーツをしていたお父さんが、久しぶりに張り切って怪我をしたりするのはこのパターンだと言えます。

 

 

今の状況で何が出来るのかというのを冷静に見極めるためにも、丁寧な発掘作業が必要だと考えます。

軽い症状での数日の離脱であっても、それは同じことが言えますのでじっくりと作業は進めていくことをお勧めいたします。

 

 

 

土台から上手に積み上げていけるかは、目標や年齢、環境などすべてがそれぞれ違いますので「これをやればバランスがいい」という誰にでも適応できる方法を提案することは難しいと思います。

その点、個人レベルであれば運動経験や生活習慣、目標など事細かにヒアリングをした上で提案出来ますので、結果に繋がりやすい方法を提案することが可能です。

 

もし関心がおありでしたら、お気軽にお問い合わせください。

カウンセリングを基に、あなたに合った方法を提案いたします。