興奮と感動。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

オリンピック、連日の興奮です。身体もテレビも複数欲しい(笑)

時差がないオリンピックはなかなかないわけですが、これはこれで大変だなと。夜更かししなくていいのは楽ですけどね。

驚き

各種目での日本選手の大活躍は驚くばかり。自国開催の強みでしょうか。
プレッシャーに負けず力を出すアスリートの心身の強さにただただ驚愕です。

 

様々な競技、世界中のアスリートの姿に毎日「凄い!(語彙力のなさ)」を連発しています。

 

今日は仕事でほとんど家を空けていたので、夜の競技しか見られなかったのですが、女子三段跳びのロハス選手の世界新記録の瞬間。
「余裕」と言えるほどの大幅更新。凄すぎ。

 
 

そして男子100mで驚いたのは準決勝での蘇 炳添選手。
中国のトップスプリンターでアジア記録保持者(9秒91)でもあります。ただアジア勢がこの競技で戦うのは厳しいと思ってました。
ところが、準決勝ではその記録を大きく更新し9秒83!!しかも準決勝トップの記録!
数字を見ても十分決勝で勝ち負けを出来るタイムなのです。

 

こんなに暑い夜なのに鳥肌が立ちました。

 

残念ながら決勝では6位に終わったのですがそれでも9秒98。アジア勢が世界で戦える可能性を見せてくれたことに感動です。
こういう快挙を同列で見ているアスリートはメンタルブロックが無くなります。もしかすると日本選手が同じことを出来るような日も来るかも…?

 

そして優勝したのはイタリアのジェイコブズ選手。
21世紀は、というか私が物心ついたころからこの種目はアメリカが強かった。そこにボルト選手などジャマイカ勢が台頭してきて、ほぼそこで決まりというのが当たり前になっていました。
まさかのイタリア。

ちょっと驚きが重なりすぎて、言葉にならないです。

100mスタート前の演出。ちょっと驚いた。個人的には良いと思う。
ただ他の大会でも最近見られますが、他のフィールド種目やトラック種目であそこまでやってないのでは?
アスリートの集中を削がず、進行に影響がない範囲で、いろんな種目でやって同じ条件にしてほしいなと思った。

 

メンタルに感動

男子800mの準決勝の残り200mを切ったあたりで、集団の中でジュエット選手が転倒。その直後を走っていたアモス選手が避けきれずに接触して転倒してしまいました。


1500mや800mの中距離競技は、かなりの速度で走りながらの位置取りが激しく、選手同士の接触やアクシデントが度々起こるため「トラックの格闘技」と呼ばれます。

 

この2名も持ちタイムからすると優勝を狙えるほどの走力を持っていましたが、それでもこういうことは起こり得る。
驚いたのはそのあとでした。

 

転倒した2名が何か言葉を交わした様子で、その直後にお互いの手を握り立ち上がり、ジョギングのようにゆっくりと一緒に並んでゴールへ向かったのです。

 
正直巻き込まれた選手からしたら「俺のオリンピック、これで終わりかよ」と相手を責めたくなる気分も生まれるかもしれません(こう考える時点で私が幼いだけ?)。

それがこのオリンピックの舞台で、怒ったりするのではなくあんな素晴らしい姿を見せてくれるとは!

 

最高のスポーツマンシップに感動をしました。
ちなみに巻き込まれたアモス選手は救済措置で決勝に出られることになっています。怪我などしていなければ良いですが。

 

 

また男子走り高跳びでは、記録で全く並んだバーシム選手とタンベリ選手が2名金メダル。
通常は優劣を決めるためジャンプオフ(サッカーで言うところのPK戦とか競泳のスイムオフのようなもの)で順位を決める試技を行うのですが、双方が認めた場合にはこのジャンプオフを行わず両者優勝と出来るルールがあったようです(知らなかった)。
彼らは優勝を分け合うことを決めたのでした。

 

やっぱり競技者は勝ちたい気持ちがある。
チャンピオンになりたいわけですよ。

そのチャンスがすぐそこまで来ているのです。

 

もちろん自分と向かい合って記録を更新することにこだわりを持っている選手もいます。それもそれで素晴らしい。でもそういう選手でさえ勝てれば嬉しいはずです。

 
自分が出られるかわからないオリンピックという舞台で、何が何でもナンバーワンになりたいという人もいるかもしれない中、お互いがこれで良いじゃないかと決めた姿。
その直後にお互いに抱き合い、涙を見せる選手やコーチ達スタッフ。

敗者がいない、こういう結果も良いなと思いました。
素晴らしい精神を見せられました。

 

たったの2時間かそこらでこれだけの興奮と感動を見られたことに感謝。
 

残りの日程も無事に終わりますように。