熱い戦いと冷めた思い。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

先週行われた全日本大学駅伝対校選手権大会。ようやく昨日見終わりました(笑)
仕事のためリアルタイムで見ることが出来ず、録画で対応しその日のうちに5区途中までは見たのですが…

平日は時間が取れず、土曜日までなってしまいました。

 

 

レースそのものは皆様結果を知っていると思いますので、いつものように振り返ったりはしませんが…
見ている側は非常に面白かった!

 

区間新が8区間中4区間で生まれ、上位5校の総合タイムはこれまでの大会記録を上回る高速レース。その中で1年生や知名度が(マスコミ的に)全国区ではない選手も区間上位で走ったりするなど見どころも多かったように思います。

 

   

8位以内のシード権争いはもちろん、優勝争いも7区途中まで先頭からのカメラで上位7校まで姿がはっきり見えるほどの混戦。終盤は「先行できれば逃げ切れる」というチームが先行し、30秒以内なら逆転できるというチームが数十秒差で追いかけるというそれぞれのチームの想定内の展開。
その中での力のある選手同士の戦いは、それぞれの長所を生かすような戦略も垣間見えて最後まで目が離せず本当に面白かった。(一週間放置してたのに(笑))

 

 

ただその分選手や関係者の心身の疲労は大きいと思いますので、しっかり休んでほしいなと思います。

 

感染防止対策

新型コロナウイルスの影響は小さくなるどころか再び大きくなっています。当然ながら大会の運営には感染防止対策がなされていました。中継点の救護スタッフは防護服のようなものをつけていたり、選手やスタッフの検温や消毒の徹底、体調管理シートの義務化による確認…

 

どの程度まで実践でき、効果があったのかという点に関してはまだまだ改善の余地はあると思いますが、現場での準備段階としては出来る限りの対策は講じたのではないでしょうか。

 

そんな中で残念だったのが沿道の応援自粛が十分でないと感じたこと。

先月のプリンセス駅伝の際にも書いたのですが、今大会に関しては一般の方の意識が低い(参考記事:成果と課題)。

 

例年に比べたら確かに少ないですが、明らかに応援に来ている人はいました。見てて残念な気持ちになりました。冷たい目線になりました。

 

 

道路沿いにお住まいの方は間違いなくいらっしゃいますが、本格的な住宅街を通り抜けているルートではないのです。つまりは応援に行っている人が一定数はいるということを意味します。歩道を走る姿もありましたね。中にはご自身の母校なのか応援している学校の旗(タオル?)を掲げる人までいました。

 

応援したい気持ちはわかります。選手を間近で見たい気持ちもわかります。その速さを体感したい…わかるよ!

 

 
でも今はそういう時じゃない。そのような行動は応援ではなく、邪魔していることになりうると考えられないのでしょうか?応援したい選手や学校の名前をただ晒して「あの学校のOBは…」なんて言われる可能性さえあるのです。

 

 

選手・関係者がどんなに対策を練っていても、そういう無責任な行動によって万が一感染が拡がったら、おそらく次はなくなるでしょう。

長い時間をかけて鍛え上げてきた選手たちが、その成果を発揮する場所を奪ってしまうことに繋がるかもしれないのです。

 

 

それでも沿道で応援しますか?

もうそれは応援と呼ばないと思います。

  

私も曲がりなりにもランナーですし、指導もします。それ以前に一陸上ファンとして、そのような行動は本当に慎んでほしいと小さい声ですが上げたいと思います。