こんな種目も。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

陸上のダイヤモンドリーグにて、2つの世界記録が生まれました。
記録を出したのは男子のモハメド・ファラー選手、女子のシファン・ハッサン選手。いずれも1時間走という日本ではあまりなじみのない種目で、それぞれ男女の世界記録を塗り替えました。

モハメド・ファラー選手はロンドン、リオデジャネイロの五輪2大会連続で5000m、10000mの2冠に輝いた実績を持っています。タイム的にも800mからフルマラソンに至るまで幅広い距離において、英国またはヨーロッパ記録を持っている37歳ながら強さと速さを兼ね備えたトップランナーです。一時ロードに専念ということになっていましたが、今回がトラックレースへの復帰。

そんなブランクを感じさせない走りで、「皇帝」と呼ばれるほど圧倒的強さを誇ったゲブレセラシェさんの記録を13年ぶりに更新し、21330mという記録を残しました。これは平均タイムで計算すると400mトラックを1周67秒で52周ちょっと走ったことになります。1km換算では2分47秒。

 

 

女子の1時間走で記録を出したハッサン選手は昨年の世界陸上で1500mと10000mの2冠を達成した切れ味とスタミナを持ち合わせた現役女王。1マイルでの世界記録保持者でもあります。
最後にスパートをかけ18930mと12年ぶりに記録を更新。

 

 

ロードでのハーフマラソンの世界記録などを考えたら、それほどじゃないと感じる方もいるかもしれません。
トラックは一見ロードよりも走りやすいと思われがちですが、競技場は風が回ることもあります。つまり目まぐるしく追い風と向かい風が入れ替わる可能性があります。コースこそ平坦ではありますが、この種目にはゴールがありません。明確なゴール地点がなく、またコースに変化もない中ひたすら動き続けるという精神的な疲労は、この種目独特のものです。

 

距離は同じでも、全く別の競技を考えた方がいいくらいです。

 

なかなか実施機会も多くなく、目にすることはあまりないかもしれませんが、こういう種目もあるんだ~と知ってもらえたらと。

 

 

模擬体験できます

この種目は周回出来たり、信号がない場所であれば誰でも体験できます。どうにかなるんじゃないか?と思った方、一度試してみてください。

 

30分など時間を決めて、その中でどれだけの距離走れるかという挑戦。

たとえ同じ距離・ペースで走るとしても、「時間」という縛りの中で追い込むのは全く違う感覚が味わえますよ。

 

 

ちなみに私はこのメニュー嫌いです(笑)