点をコントロールする。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

 

今までの人生を振り返って、学校の記憶が何もないという人はほぼいないでしょう。その記憶の中にはテストが少なからず含まれているはず。
テストには算数の計算問題のように「絶対的な正解(実際には絶対とはいえないこともある)」もあれば、解釈の仕方によってはいろんな答えが生まれるものもあります。
「なんでこれが×なんだよ!」と感じた経験があるのではないでしょうか。

 

もし絶対的な正解がある事柄があるとして、それをあなたが理解できたとしましょう。答えを出すことは出来るようになったとしても、その本質を理解したうえで再現できなければ本当の意味での成長はありません。

 

身体に絶対はない

身体のことに関しては、絶対的な正解というものはありません。確かに、理論上では危険というもの、限りなく正解に近づけるであろうという正論は存在します。そういうものであっても、人の身体は千差万別です。答えの数も人の数。「絶対」はありません。

 

 

地面から推進力を得るための接地について書いてきましたが、理論上の理想は前回の記事で触れたとおりです(参考記事:力の構造)。

では、そこで接地をできるように意識をしたとしましょう。たぶん上手に走るのは難しいと思います。
その理由は、1つにはその歩き方・走り方に慣れていないから。もう1つは、小手先の動きで本質が伴っていないから。

 

 

後者の方は大きな問題です。
見た目だけ真似することは出来るかもしれません。足部は身体の末端。言ってしまえば小手先で調整することは出来なくはありません。

しかし、その動きは「不自然」。繰り返すと関節や筋肉に過度な負担がかかり、効率を上げるどころか怪我のリスクを高めてしまうことになるでしょう。

 

 

野球のことをもう一度例にしてみます(参考記事:歩く技術をどうみるか)。バッティングで効率よくボールを飛ばすために、バットの「芯」で捉える技術を磨きます。芯は一点です。そこに当てるだけでも難しい。

 
さらにバットを振るための筋力、大きく体を使いこなす柔軟性、下半身からの力を上半身・バットにスムーズに伝える連動性、あらゆるコースに反応する可動域…そういった身体の能力が一定備わっていて初めて、磨いた技術を体現できるようになります。その磨く技術にも、身体の能力を高めることにもゴールはありません。
小手先で芯に当てることが出来るようになったところで、思い通りの打球は期待できません。

 

 

頭と体をつなげる

歩く・走るという基本動作も同じ。

基本を理解して、それを体現できる身体を作っていく。その身体をもって繰り返し技術を磨くことで、理想の動きに近づいていけるのです。

 

一度チャレンジしてみてください。接地の位置を「点」でイメージして、ずっと同じように着き続けることは出来ますか?

 

おそらく最初の数歩は出来たとしてもずっとは続かないでしょう。もしかすると最初の数歩さえできないかもしれません。それくらい思い通りに身体を動かすのも簡単ではないのです。

 

左右の肩の高さが違うことを指摘されたり気が付いたことはありませんか?自覚がないのに。

動きの中で膝を腰の高さまで上げて片足立ちをしようとしても、腰の高さに左右をそろえることはなかなかできません。身体は動かせているようで思い通りに操作するのは訓練が必要なのです。頭と体の神経を十分につなぐために。

 

 

まずは自分のやりたい動きに向けて狙いを定めること。そして狙った動きが自然とできるように身体を導くことが、リスクを減らし効率を上げるために必要です。

 

 

そのために大きな役割を果たすのが、私が「動きづくり」として行っていること。

 

一般的に身体の構造自体は人は共通です。筋バランスや可動域の違いで動きの質に差が生まれますが、骨の数や筋肉の存在は変わりません。

つまり、きちんとそういった部位を思い通りに動かせるように導ければ、自然と狙った動きが出来るようになってくるのです。さらに言うと考えなくても理想の動きに近づいてきます。

 

 

人によって伸びしろは筋力、柔軟性、可動性、連動性、技術…どれであるかもやってみなければわかりません。
でも全てが完璧という人はいません。これは絶対に。

 

その辺りは個別に対応も変わってきます。動きを鏡で見たり、動画で撮影してみて自分のイメージとどれくらい一致しているかを客観的に見てみましょう。

そのすり合わせの質を高めていけば、あなたがやっているスポーツのパフォーマンスも変わってくるでしょう。

 

  

自分では難しいという場合には、相支走愛のパーソナルで動きづくりを行います。身体の悩みを抱えていたり、なかなか記録が思い通りに伸びないという方は是非ご連絡ください。

チャットツール(https://chatwork.com/soushi-souai)、もしくはメールよりあなたのご連絡お待ちしております。

 

一緒に理想の動きを手に入れましょう。