「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。
身体をコントロールするために、言語(文字)で考える方もいれば、イメージで行う方もいるでしょう。他の方法もあるかもしれません。
たとえば、足を挙げようとしたとき、
「膝の角度を〇度変えて・・・」
「階段を上がるように」
その言葉の解釈やイメージは人によって違ってきます。イメージと身体の動きが一致してくるとコントロールが可能になってきます。まずは一致させることが大事ですね。
私は小学生の時からスポーツを見ることが趣味で、いろんなものを見るようにしていました。マラソンも然り。
速いランナーの足の運びを見て、「シューズの形が雫のようになっている」と感じていました。画像のようなイメージです。
その形にするためには、踵の位置や踏み下ろす接地の場所などが関係してきます。今は論理的に考えて同じような結論に達していますが、当時は感覚で見ていたので、我ながら凄いなと(笑)
この時期にレベルを上げる
私は下り坂が苦手です。上り坂や向かい風は大好物なのですが、どうにも下りはイメージ通りいかない。
長野県にいたときは坂道が当たり前にあるような環境でしたから、それなりに経験値は増えたはずなのですが、それでも下りに関してはコツが掴めませんでした。
今は人を避けて行動していますので、走るにしても時間帯や場所を工夫して行っています。その場所の選択肢に坂道があります。
こんなコース。
住宅も店舗もほとんどないので、人がいないんですね。ありがたいことです。速く走る練習をするわけではないので、じっくりとその日のテーマについて考えながら。貴重な時間を過ごすことができています。
そんなときに、ふと思いついてやってみました。
接地のイメージをガラッと変えるような形。回転は先に挙げた「雫」の形ですが、それが足部じゃなく膝の関節の動きのイメージで脚を運ぶ。
身体の軸から遠くなればなるほどコントロールは難しくなると考えたからです。逆に言えば近い位置は比較的簡単なはず。
膝で回転するようにすると、それより体に近い動かせる関節は股関節になるので、否応なしにそこを動かすことになる。それが可動域への変化に繋がる。実際に振りが自然になり普段以上にハムストリングスを意識することができる気がした。
膝で接地をするイメージで、膝下は脱力。回転数と接地の衝撃の大きさが違ってきた。
今までは下りは特に接地時の足部と上体の角度に最も注意を払っていましたが、それより動きもスムーズで狙っている部位を動かせてる気がする。
まだ完全に掴めてもいないですし、確証はないですが方向性は良いと感じました。
走る能力を高めるほどの負荷をかけることは今は難しいですし、そういう時期でもない。
でも走る技術や身体の能力を高めることは出来る。この点に集中していこうと思います。
先ほど挙げたのはあくまで私の感覚ですから、「なんやそれ?」と思う方の方が多いかもしれません。いいんですそれで。
でも、試したうえで自分に合わない方法を見つけられたらそれも進歩。だって同じ失敗しなくて良くなるから。
もし合う方法を見つけたら最高!
こうした感覚を磨くのは、日常の動きづくりなどが土台になっています。やればやるほどにその能力は上げられる。それを楽しみながら出来たら、今のこの状況さえ楽しめるかも。
普段は出来ないことにじっくりと取り組んで、大きな飛躍につなげていきましょう。今だからできること、きっと身の回りに転がってます。