身体の声を。

JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。

 

あなたが何か目標を立てる時には、ある程度の予定を立てるのではないでしょうか。

中には行き当たりばったりでこそ力を発揮できるような人もいますが、日本人の気質に合っているのはどちらかというと予定を立てて、それに合わせて行動するパターンだと思います。

 

ランニングすると、大会に出ようという意欲が出てきます。(その逆もありますが)

大会に出るようになると、その大会で自分なりの目標を立てるようになります。

目標が出来たら、あとはそれを達成するために必要と思われるトレーニングを実践する必要があります。

 

力を付けるため、レベルアップをするためには練習は必須です。

これだけは間違いありません。

 

しかしそのような予定を立てたとしても、それを実行できないことも少なからず出てきます。

天気があまりに悪かったり、仕事や家事などの日常で疲れきってしまったり、気分が乗らないということももしかするとあるかもしれません。

 

そんな日は…

 

素直に自分の身体の声に耳を傾けましょう。

 

もちろん、毎日立てた予定通りに行える強靭な肉体と精神力があるのであれば、それを実行するのは大きな意味があるでしょう。

「全て予定通りにこなせた」という成功体験を出来た場合は、本番に向けて絶対的な自信になります。

 

しかし、あなたは身体の状態を100%把握していて、今の状態が疲労なのか、故障の予兆なのかという判断を間違いなくくだせますか?

気分が落ちたときにコントロールをして、気持ちをあげる方法を習得していますか?

 

中にはその点で自信を持っている人もいると思いますが、全員ではありません。

 

 

「疲れてるな」という実感があるとき、あるいは「気分が乗らない」というときにはパフォーマンスもですが、集中力も落ちています。

その時に高い負荷のトレーニングを予定通りに行うことは、怪我や思わぬアクシデントなどのリスクが高くなってしまいます。

 

そもそもそんな状態では、強化をするためではなく「予定をこなすこと」が目的に変わってしまっている場合が多いです。

効果が小さくなってしまいます。

 

トレーニングをするにしても負荷を低いものにしたり、場合によっては休んでしまうのも一つの手です。

これはただサボれというのではなく、ゆっくりした時間の中で音楽を聞いたり、美味しいものを食べたり、自分なりの気分転換をして次にトレーニングをするための準備のためです。

 

運動を休んでも、身体のケアや普段は出来ない家のことなどを行えば、心身リフレッシュして次に向かえるようになるきっかけになります。

かくいう私も、「走れるようになってきた」という実感が出てくると怪我をしてしまうという経験を何度もしていますので、自分自身に対しての警鐘を鳴らす意味でも書きました。

 

これを読んでくださっているあなたが、どうか無理をして悪化させたり、違和感が痛みに変わったりすることのありませんように。