習慣と変化。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

 

自身のイベントやパーソナルのほか、企業様のランニング練習会のコーチなどを担当させていただいていることもあって、ランナーとの接点が増えています。ありがたいことです。

 

そんなランナーが抱える悩みは、身体への不安や求める記録に対する取り組み方というのが2本柱になっている印象です。

 

身体の不安や痛みを抱えていたら十分なパフォーマンスを発揮するのは難しくなります。しかし、簡単に治るもんなら治してますよね。そうじゃないから苦労しているはずです。

こればっかりは時間をかけて焦らずに向かい合うことを念頭に置いてもらった方がいいかと思います。

 

 
残念ながらここで明確にこの場合にはこれ!と断言もできません。たとえば「膝の外側が痛い」といっても、その症状の度合いや細かい部位、原因となっている可能性のあるものは人それぞれ。

ケアの方法として一般的なものを提案することは出来ますが、それがあなたにとって有用なものであるとは限りません。(向かい合ったから絶対に正しいかというとそんなに単純でもありませんが…)

 

いろんなアプローチをしてあっているものを見つけていく。そのアプローチの手段や角度に変化を付けてより効果を見出せる可能性を限りなく高めていくことが、トレーナーの仕事だと考えています。

 

 

習慣と変化を使い分ける

そういった体の不安にしろ記録を求めるトレーニングにしろ、日常の習慣の中で培われます。

たとえば、姿勢。

人の身体は良くも悪くも形状記憶のようなもの。

偏った姿勢をとっていたらそれに合わせてバランスを調整していきますし、楽をしようとしたらどんどん楽を覚えてさらなる楽を求めます。日常の姿勢や習慣が良くないものであると、当然のようにその負のサイクルにハマっていきます。

 

今座りなおした方、いませんか?

 

家でテレビを見るとき、テレビをわざわざ動かす人はいないですよね。座る位置もだいたい決まっていると思います。右を見てるなら身体はそちらに曲がりやすくなります。言ってみれば右を見る練習をしているわけですから、当然のことです。

 

  

でも逆により良いものを意識したり、それに基づいて努力して続けていけば、継続が当たり前になり理想に近づきます。成長に繋がります。姿勢もそうですし、運動も同じ。

 

たとえば長く(あるいは速く)走るトレーニングをすれば、それに慣れていき今までのスピードが楽に感じることも出てくるかもしれません。

 

 

練習に関して、「こんなにやってるのに」という趣旨のお話を伺ったときその内容を聞くとやり方が偏っていたり、変化がなかったりという場合が多いです。

 

習慣や同じことに慣れていくことはもちろん土台として必要です。でもそこが身についてきて、さらに上を目指したい、変化をしたいという場合には手を加えることが必要になります。

 

走ることに関して言えば、距離なのか時間なのか、ペースなのか場所なのか。パッと考えただけでもバリエーションをつけられそうなことはたくさんあります。強度・難易度を上げるばかりが変化でもありません。あえて下げる。これも練習になります。

 

筋力トレーニングでも負荷や回数、スピードなどで変化を付けられます。

 

 

身体は刺激と感じたときに、変化をする必要を感じ変わろうと作用します。

「運動を始めたころは順調に減量できてたけど、最近変わらない」

 

そんな場合も、変化をつけましょう。運動強度も同じ。習慣と変化。この使い分けをしていくことで、理想に近づくことができるでしょう。