終わりを始まりに。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

9月20日に開幕したラグビーワールドカップ(参考記事:ラグビーの精神)。約1か月半の開催期間を経て今日決勝戦が行われました。

前回覇者ニュージーランドを相手に初戦を落としながらも、その後立て直して日本を含めて勝ち進んできた南アフリカ。そして前回大会予選プール敗退をしながらも、初めて国外からHCを招集し根本から立て直しを図ってきたイングランド。
 

どうしても派手なトライなどに目が行きがちですが、フォワードのラインの作り方、スクラムやラインアウトの精度。ぶつかり合いという感じで見ごたえのある試合でした。
序盤からスクラムで優勢に進めた南アフリカが先手を取る展開に。

前半こそPGをほぼ交互に決めていくような展開で一歩も譲らない流れでしたが、後半の半ばを過ぎたころから南アフリカが目に見えて押し始めました。

 

その後はウイングのスピードという魅力を引き出す展開を作りトライも奪い取り、イングランドをねじ伏せ南アフリカが優勝!

今大会躍動した日本代表が唯一負けた国が優勝。しかも、そのチームを個人的にも生観戦できていたのでさらになんとなくうれしい気分になりました。

 

 

なんだか「にわかファン」がどうこうという意見もあるようですが、私はにわか賛成です(そりゃ「通」ぶってたら経験者や詳しい方からすると鬱陶しいだろうけど)。
にわかファンがいなくては、裾野が広がることはありません。

 

 
「にわか」という言葉には、突然とか一時的にという意味があります。

 

誰にでも知らないことや未経験のことはたくさんある。そこに初めて触れるとき、その入り口はみんなにわかでしょう?
ちょっと早かったから偉いとか、昨日今日好きになったから肩身が狭いとか、そういうことはないと思うのです。

年季の入っているファンは生まれつきラグビーの申し子だったわけじゃないですよね。その人にも入り口があり、好きになっていって今がある。これはラグビーに限ったことじゃない。

 

 

今回のワールドカップでも日本の活躍があったこともあり、ラグビーへの関心は確実に高まっていると思います。
この流れを「にわか」の急先鋒でもあるマスコミが、一時的なブームで終わらせるのかそれとも本格的な人気として根付かせられるのかに少なからず影響してくるでしょう。

 

そんなに見たければ有料放送など契約すればいいというかもしれませんが、そこにお金をすでに落とせる人はすでに心からファンになれている人が多いはず。もしくは勢いで契約しちゃった人。
すでに見ている人はそれで満足出来るかもしれませんが、ファンを増やすことにはなりません。

そこに至るまでの道筋を作っていくには、知る環境をまずつくり、目に触れる機会を増やすという土台が必要不可欠です。「やってたら見る」方は今増えているはず。こういう人をファンに育てていく。これが文化として根付かせ、競技全体のレベルを上げることになると思います。

 

このラグビー熱をブームに終わらせない。ワールドカップの終わりを、文化となる始まりに。にわかを本物にするきっかけに。
これが次のステップなのではないでしょうか。

 

 

私も放送してるときは社会人から大学、高校ラグビーなども見ていましたが、現地にまではいっていませんでした。今回初めて生で見るという経験もできました。
この経験を増やしたいし、増えてほしい。

もちろん他の競技にもそうですが、いろんなことを知る機会がもっと増えたらいいと思います。

 

小さくても、こういうブログが誰かの目に留まるかもしれない。だから書き続けます。