可能性に息を呑む。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

 

CiRCA(サーカ)というオーストラリア発の現代サーカスの集団をご存知でしょうか。私はつい最近まで知りませんでした。
サーカスといっても動物が出演したりするのではなく、身体で表現をしていきます。シルクドゥソレイユの演出や派手なところを極限まで削ったといえば、何となく想像は出来るでしょうか。

 

 
その集団による「瞬間(とき)を抱きしめて-What Will Have Been」という公演を先日見てきました。

公演の様子は当然無理なので画像はパンフレットのみ

バイオリンの生演奏をはじめとした音楽に、身体だけを使ってあらゆるものを表現していきます。

短編「English Suite」は2名だけ、本編の「What Will Have Been」も3名だけ。たったこれだけの人数。道具も決して多くなく、本当にシンプル。

 

繊細な動きから伝わるしなやかさ、そして力強さ。
過度な音楽や演出もないので、演者の呼吸や体が触れる音、そして衣服が擦れる音さえ聞こえてきます。そのひとつひとつが空間を作り上げていく。

 

「人の身体ってこんな動きできるの?」

 

 
たった一つの所作でさえ、私たちのそれとは違う。派手な動きはもちろん凄いのですが、そうではないシンプルな動きこそ凄さを感じました。

 

凄さを感じれば感じるほど、自分の声が失われていきます。

 

 

こんな風に自由に体を動かして、いろんなものを表現出来たら…と見とれてしまう動きの連続。

歓声を上げることさえ忘れる空間。息を呑むとはまさにこのこと。

 

 

そんな非日常の贅沢な空間でした。実際に見ることでいろいろと感じることが出来ました。芸術的なところは自分なりの解釈はしましたが、答えはない(はず)なのでこれでいいのでしょう。たぶん。

 

 

あんなアクロバティックな動きとは言わないけれど、もっと出来ることは増やせる。体の可能性を感じるとともに自分の身体をもっと成長させようと感じました。

なかなか触れることのない貴重な機会。本当に刺激になりました。やりたいことがまた増えた(笑)