整理できると効果上がる。

「理想の姿」に向かって共に歩むパーソナルトレーナー、相支走愛(神戸)の野見山健治です。

 

BCAAという言葉を聞いたことはありますか?
これは(Branched Chain Amino Acids)の頭文字をとった「分岐鎖アミノ酸」を意味します。

 

体内では十分に生成できず、食物などから摂取しないといけないアミノ酸のことを必須アミノ酸と言います。学校で習いましたよね?(笑)

その必須アミノ酸の中で特にタンパク合成促進作用と筋肉の崩壊抑制効果があるとされているのが分岐鎖アミノ酸(BCAA)といいます。要素としてはバリン・ロイシン・イソロイシンの3種類をまとめて示します。 

私も先日購入。GronGさんのグリーンアップル味。

先に少し触れたように、筋肉の代謝に関して役割を果たします。エネルギー代謝にも影響するので、継続して摂取していくことでより効率的な代謝に移行していくことでパフォーマンスの向上という面も期待できます。集中力が向上するというデータもあります。ここぞという場面の時に摂取するのも良いかもしれません。

 

いつ、どのように?

BCAAは代謝に働きかけるので、運動前が理想。概ね30~45分前には摂りましょう。そうすることで運動開始時からその効果を発揮した状態に持って行きやすくなります。

個人差はありますが2時間ほどでその効果はなくなっていきます。ですから長時間の運動をする場合には、60分を目安に合間に摂取すると効果を持続できます。サッカーやラグビーであればハーフタイムにも摂取できると良いかもしれません。マラソンなどであれば、ボトルでもいいですし小分けした粉末の状態で持っておくというのも一つの方法です。

 

 

ちなみに運動されている方が摂取しているサプリメントで最も知名度が高いのはプロテインでしょう。運動しない方でも聞いたことはあると思います。
大手が作っているプロテインにも必須アミノ酸は入っていることが多いので、それほどハードワークをしていない方は別個にとる必要はないかもしれません。

 

しかし、そもそもBCAAとプロテインは期待できる効果が違うので摂取するベストタイミングが異なります。

プロテインは運動によって分解してしまった筋肉を補うために、運動後が最も効率が良くなります。または成長する時間である睡眠の前、そして睡眠によって軽い「断食状態」になっている朝食時がプロテインの摂取タイミングとしては良いとされています。
このような身体が枯渇している状態において栄養補給が足りなかったり、タイミングが遅れすぎると分解したまま(=筋肉が減る)ということもあり得ますので補給は必ず行いましょう。代謝低下の原因にもなり得ますので、減量したい方も同様です。

 

用途によってはBCAAとプロテインの同時摂取は効果を弱めてしまうこともありますので、求めている効果によっては完全に分けて摂取した方が良いかもしれません。

 

BCAAを飲む際には何かに溶かして摂ることが多いと思いますが、オススメは水。牛乳(ホエイプロテインも同様)が含むトリプトファンがBCAAの効果を弱めてしまいます。ですから牛乳に混ぜてというのは、あまりオススメは出来ません。

プロテインに比べるとさっぱり味(柑橘系など)の味が多いのは、その辺りの効果と味の組み合わせを考えてのことかもしれません。

 

少しこだわって栄養補給をやってみたい、運動効率に変化を求めたいという方は、試してみてはいかがでしょうか。