JRTA(日本ランニングトレーナー協会)認定ランニングインストラクターの野見山健治です。
昨日20日(日)に第6回神戸マラソン(神戸マラソン2016)にて、フルマラソンに挑戦してきました。
当日スタート前に発表された気象データによると、気温19.5℃で湿度91%、風速0.1m。
かなり蒸し暑かったようです。
正直なところ、「もっと暑くなるかと思っていたのでこれくらいで済んで良い。風がないからガンガン行ける。」とどちらかというとプラスにとらえていました。
食事をはじめとしたここまでの調整には何も不安はありません。
出来ることは全部やったと思えました。
目標は市民ランナーの憧れと言っても過言ではないサブスリー(3時間以内でフルマラソンを完走すること)。
その数わずかにランナー人口の3%と言われてます。
確かに難しいことではありますが、出来る人がいるのなら自分にできないわけがありません。
4分15秒/km以内で走りきる必要があります。
30kmまでは出来る自信があったので、そこからどう攻めるかということだけ考えていました。
序盤はペースメーカーとその集団についてなるべく温存をしようという作戦。
ところが、Aブロックにもかかわらずかなりの混雑で思い通りに走ることが出来ず、ペーサーもまるで見当たりません。
4kmほどでようやくペースメーカーの風船が見えた!と思ったら、3時間15分の人たちでがっかり。
仕方がないので30kmまでにじわじわ詰めていって、追いついたら休む。
そこから一気に勝負に出る、という作戦に変更。
序盤からラン友さんを見つけたり、沿道で応援に回っている知り合いなどが多数いてくれたおかげで気持ちよく走れました。
沿道の応援は、本当にありがたいです。
たくさんハイタッチをして、たくさん元気をいただきました。
笑顔でありがとう、というと、それに合わせてさらに声援をいただけました。
快調に走れていましたが、勝負ポイントになる前の23km位からハムストリングスの疲労がかなり溜まってきて、動きが悪くなるのを感じました。
ジリ貧になるくらいなら、と一旦スパートを試みるも不発。
その後はこのままでは明らかに目標クリアは出来ないと頭では分かっていました。
それでも次第に動かなくなる脚を必死に動かし続けて、走る動作だけは絶対にやめない、諦めないと決めました。
何が出来るのかを確認するには全力で挑むしかないのです。
先回りして写真を撮ってくれたり。(手袋を渡した決定的な瞬間)
中継のサンテレビでチェックしてくれていた人もいて、本当にありがたいなと感じました。
終盤のバイパスに上がってからは一般の応援はなくなるものの、ボランティアの方々から途切れることのない声援があって力になりました。
私は良いところを見せたがる傾向があるので、その目線のおかげで手を抜くことが出来ませんでした(笑)
知り合いを見つけて元気をもらったりすることで、落ち込みも最低限にとどめて最後までなんとか粘り続けて・・・
無事に完走することが出来ました。
グロスでは3時間9分53秒(ネット3時間8分43秒)と、半年前に出した自己ベストを5分半ほど更新することが出来ました。
水分対策を入念に行ったことで、最近悩まされがちだった脱水症状に陥ることもなく、栄養面でも終盤までガス欠になるようなことはありませんでした。
取り組みの成果が表れたと実感できました。
序盤から攻めることが出来たことで、今自分にできることとこれからの課題を見つけることが出来、今後につなげることが出来そうな手ごたえも得られました。
目標こそ達成は出来ませんでしたが、そういう意味でも収穫の多い大会になりました。
そして大会後に、ランナーズアップデートで2度に分けて行った試走練習会に参加してくださった皆様を勝手にチェック。
1名だけ確認できませんでしたが、それ以外は全員完走できたようです!
役に立ったと言えるかはわかりませんが、大会に向けて準備したいという意志を持った方に対して少しでも力になれていたら、これ以上の喜びはありません。
目標タイムに届いていても、そうじゃなくてもフルマラソンをゴールできることは本当に過酷ですし、凄いことなのです。
だから声を大にしていいます。
完走おめでとうございます!
大会の運営としては、2万人規模にもかかわらずスタートまでの動線には滞りがなく、快適に準備をすることが出来ました。
エイド等もドリンクやフードのテーブルの数などが明記されており、とてもわかりやすかったと思います。
ウェーブスタートもおそらく混雑解消に一役買ったのではないでしょうか。
しっかりした運営、綺麗な景色、沿道の声援。本当に良かったです。
神戸マラソン、大変楽しめました!
最後になりましたが、運営・ボランティアの皆様、沿道の皆様、本当にありがとうございました!
来年も応募します。(当たるかは別にして。)